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国際流通網へと夢は膨らむ

 このように徐さんに助言をいただくと,うまくいけば中国におけるインターネット・ショッピングで大成功しそうな気がしてくる。中国電子商務協会とアリババグループの発表によれば,2010年上半期の中国でのインターネットによる小売の取引額は2118億元で前年同期に比べて105.4%増。今年の取引額は5000億元を突破する予想だという。この市場はますます大きくなるであろう。

 というものも,市場は中国だけでもないのは事実。半分成功になった気になって,次なる展開,国際流通網の構築などに夢を広げると,次なる興味は,世界最大のオンラインマーケットを展開するeBayに向いてきた。アリババとともに,eBayなども組み合わせれば,そんなに労せずして世界というビッグマーケットを手中に収められる可能性がある。

 そんなことを考えていたら,アリババとeBayが協力関係を進展させるという発表が2010年の「中国網商節」(9月10日に杭州で開催された中国におけるネットビジネス会議)であった。eBayの社長兼CEOであるジョン・ドナホー氏によれば,競争関係だったアリババとeBayは協力関係に発展。eBayとアリババグループのショッピングサイトである淘宝網(タオバオ)の両方で,中小企業や創業者にサービス提供やネット決済プラットフォームを提供。eBayのサプライヤーはアリババから商品を仕入れて,eBay上で販売するといったことを実践しているという。統括されたサービスは,国際ネット販売を利用する側としては願ったり叶ったりとなるので,今後の動向には非常に注目したい。

 では,世界に市場が広がったとして,購買のターゲットとなる富裕層は世界にどれだかいるのだろうか? メリルリンチ証券が毎年発表している「World Wealth Report」の2009年版によると,マイホームを除いて100万米ドル以上の純資産を持つ,世界の富裕層人口は860万人。それを国別でみると,米国,日本,ドイツに次いで中国が第4位。さらには英国,フランスと続く。これらの大金持ちを一挙両得に固定客に出来たらと思うと夢のようだ。

アリババ社長に秘訣を聞く

 海外旅行専門家の知人は「海外旅行は減少傾向にあり,お得意さんは海外ブランドなどの高級品はインターネットで購入するようになってきた」という。彼によれば,「日本から海外に渡航している人の数は,2000年頃がピーク。テロや金融危機,新型インフルエンザなどの問題が原因だ,日本の高齢化や景気の低迷が続けば,渡航者数はさらに減少していくだろう。人の物欲は消えることはないから旅行での買い物よりもネットでの買い物が増えるはず」。たしかに不景気や社会不安はインターネット購入を後押ししていることは,小生も肌で感じるところだ。