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「生まれる前はもっと凄い。最近は胎児が妊娠4カ月でお腹の中で笑っているのが確認されているんです。これまでの学説では脳の活動ははじまっていないはずなのに、笑ってるということは、すでに赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる時から、あれこれ感じたり考えたりしてるってことなんですよね(笑)」。

タイトル

 胎内にいるときのことを覚えているという人がいる。科学的には立証されていないそうだが、実際に笑っている写真をみると愕然とするそうだ。

「人間が生まれてから現実世界に対応できるような脳に発達するためには、2年間ほどかかります。最近では、脳が発達して頭がでかくなったため、早めに出産する必要が生じてきているんです」

 脳の潜在能力が想像を絶するほどすごいのに、その脳はさらに発達し続けているのかもしれない。なんだか宇宙理論みたいでおもしろい。宇宙の外はどうなっているのだろう、と不思議に思っていたが、「俺の頭の中になる脳はどうなっているんだ」と自分の頭の中にある脳が気になってきた。思わず自分の頭蓋骨を手で叩いて脳を確認してみると、手の触感に伝わってくる感触や叩く音、頭部の触感などから確かに脳があるという存在感がある。その分だけ、いくら目を凝らして夜空を見ても宇宙の果てが見えない世界よりも、妙な安心感がある。

 最近人気の脳科学はどんなことをテーマにしているのですか? と聞いてみた。

「ヒューリスティクスといって、人間っぽいあいまいな脳の探求が始まっていますね。例えばタクシー運転手の道の選び方は、初めての道で迷ったときでも何となく正解を選ぶことが多い。これはある数字を入れると答えを導き出すアルゴリズムの対局にあると言えるんです。タクシー運転手は失敗するが近道を知っている。これまでにランダムにいろいろルートを走ってみた体験の積み重ねで、直感的に最短コースを感知するようになったんだと思います。これをやったらどうなる? をたくさん経験すると、これをやったらこうなると直感するようになるんですね。それは脳のどういう仕組みからなり立っているのかに、脳科学者たちの関心が集まっているんです」

 なるほど閃き脳を訓練するには、あれこれいろんなことを試してみることで成果をあげられるようになる、ということか。言い換えれば赤ちゃんの目新しさへの関心をもう一度取り戻して、何事もランダムに当たって直感的閃き脳を鍛えよ、ということだ。

 しかし赤ちゃんと同じようにやるととてつもなく疲れるにちがいない。一気に年を取ってしまうような気がする。

 なんだか考えるだけでも気が重くなるので、少しシャレの効いた「楽にできる目新しさへの関心訓練法」を考えることにした。次回はその第一弾として「脳が喜ぶことはアウェーに出ること」と題して、身近な生活空間に気づかなかった未知体験をすることで、老朽化した脳をリフレッシュさせる脳トレを紹介してゆこうと思う。