日経テクノロジーオンラインを支える各誌の専門記者が、日々の思いや取材でのこぼれ話などを連日お届けします。

エディターズ・ノート
目次
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祝!iPhone 発売10周年、あのときの熱気を振り返る
本日6月29日は米アップルのスマートフォン「iPhone」が発売されて10年目となる記念日だ。iPhoneは今から10年前の2007年6月29日に米国で発売された。あの日を境に世界は明らかに変わったと多くの人がいまなら認めるだろう。
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2025年に生き残るHEVシステムは?
トヨタ、日産、スズキ、欧州のContinental社が投入し、選択肢が多様化
ハイブリッド車(HEV)のシステムの選択肢が広がってきた。トヨタ自動車はプラグインハイブリッド車(PHEV)を次世代のエコカーの本命に掲げた。日産自動車はシリーズHEVの搭載車種を増やす。スズキは、マイルドHEVに続いて、フルHEVモデルを実用化した。
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ソニーとパナ、今は仲良しになったと思ってたんですが…
最近、Bluetooth対応の無線イヤホンを購入した。選んだのはパナソニックのスポーツ向けのワイヤレスヘッドホン「RP-BTS30」。購入のきっかけは、
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電力自由化1年、「停電不安」は拭えたか
エネルギー業界の2016年度は、電力全面自由化を迎えた節目の年でした。昨年の今頃は、4月1日の自由化を目前に控え、テレビや新聞、雑誌がこぞって新電力の料金を紹介していました。それから1年、電力会社の切り替えは「ぼちぼち進んだ」というのが率直な感想です。
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「現代の名工」が作ったグラブ
子供の頃から「野球小僧」だった私。学生時代はもちろん、社会人になってからは地元の草野球チームに加わり、毎週末、野球を満喫していました。そんなある時、チームメイトの一人が真新しいグラブを携えて、グラウンドにさっそうと登場。なにやら自慢げな顔です。そのグラブを見ると、「信義」という刺しゅうが入っているで…
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「1年でここまで変われるのか」、シャープの今をこう想う
「1年で会社はここまで変わるものなのか」。2017年3月13日にシャープ本社(大阪・堺)で開催された同社の社長懇談会に参加して、このような感想を抱きました。この社長懇談会は、メディア関係者を対象に同社代表取締役社長である戴正呉氏が会社の現状や今後の方針を説明するために開催されました。戴氏は、台湾H…
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大型液晶パネル出荷数で世界一になった中国メーカー
「BOE」という会社をご存じですか? 2017年1月、大型TFT液晶パネル出荷数で初めて世界首位となった中国のパネルメーカーです
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接客ロボを見て学生時代のアルバイトを思い出した
金融機関や家電量販店、飲食店など幅広い業界でロボットによる接客を見かけるようになった。接客用に使われるロボットの筆頭といえる「Pepper」は、2017年2月時点で、実に2000社以上が導入している。こうした接客ロボットを見ていて、思い出したことがある。筆者は工学部の学生時代、「大学生協」でレジ打ち…
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EV化で変速機がなくなる?
クルマの走りに多少のこだわりを持っている人であれば、購入を検討しているクルマにどんな変速機が搭載されているか気になるものです。MT(手動変速機)にステップAT(自動変速機)、CVT(無段変速機)、DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)、AMT(自動MT)――それぞれの変速や加速のフィーリン…
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「第4次産業革命」や「IoT」と聞いて、何を思い浮かべますか
このトークセッションは、水上氏の提案もあって「みんなが本音で語る」というルールに沿って進行したので、筆者も正直にいえば、“良くも悪くも”かみ合っていない場面が多かったように思います。議論のテーマがあちこちに飛んで、なかなか収束しなかったという方がより正確かもしれません。つまり、一口に「第4次産業革命…
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「女性用下着」に注ぐエンジニアの情熱
最近、興味深いヘルスケアベンチャーを取材する機会がありました。その名はライフセンスグループジャパン。日立製作所の半導体事業部を経てベルギーの半導体研究機関IMECの日本代表を務めていた米山貢氏が2015年、同僚とオランダで立ち上げたLifeSense Group社の兄弟会社です。
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2時間半遅れの東芝記者会見、印象に残った質疑応答
先日(2017年2月14日)、東芝の記者・アナリスト向け会見に出席した。会社側説明は20分少々で終わり、後半1時間ほどが記者・アナリストとの質疑応答タイムとなった。会社側説明は東芝IRページの公開資料の通りなので、以下、質疑応答の中で印象に残ったものをいくつか紹介する。
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自動運転に必要なことは猫が教えてくれた
腹ペコの茶色い彼は、視覚へのアピールが無効だと判断するや否や、聴覚、触覚、嗅覚の刺激に切り替えた。もしかすると天才かもしれない。自動運転車が直面する“意思の疎通問題”を解決するヒントがあった。
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3D-CADで設計した人体切断機
3D-CAD「SOLIDWORKS」のイベント「SOLIDWORKS WORLD 2017」(2017年2月5日~8日、Los Angeles Convention Center)でも、実はさまざまな趣向の出し物がありました。その中で最も目立ったものの1つが、26インチ(66cm)の回転のこぎりの刃…
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前代未聞の展示会、3月開催のCeBIT 2017の行方
よく来たな――。2016年10月3日に都内で行われた「CEATEC JAPAN 2016 オープニングレセプション」に内閣総理大臣の安倍晋三氏が登壇した際に、取材中の筆者の隣にいたエレクトロニクスメーカーの方が、ボソッと漏らした言葉である。筆者は30年以上エレクトロニクス業界を取材させてもらっている…
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EV開発資源をひねり出せるか、トヨタとホンダの焦燥
トヨタ自動車とスズキの提携と、ホンダと日立オートモティブシステムズがモーターの合弁会社を設立――。日本の自動車メーカーの取り組みの中で耳目を集める二つの協業は、共通のアキレス腱を抱えることが背景にある。電気自動車(EV)の開発資源をひねり出すのに頭を悩ませていることだ。自動運転やIoTなどで、クル…
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技術者の才能と情熱はプレミアムフライデーに花開く
いよいよ今月から、月末の金曜日は午後3時に退社しましょうというプレミアムフライデーが始まります。が、かく言う筆者は正直なところ、テレビで報道を見る度に白けた気分を味わっておりました。「どうせウチの会社はやらない」「小売り・飲食のための客寄せ」「だって主婦だから、会社の仕事はなくても家事がある」等々…
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自然とともに生きてきた日本人に向く、製品開発の新領域
生物的なアプローチで、製品開発を考えたらどうだろうか――。そんなきっかけで企画されたのが、2017年2月16日に開催されるセミナー「生物化するデザインとテクノロジー」です。
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Trump新大統領に振り回される日本の自動車メーカー
2017年1月に開催された「デトロイトモーターショー2017」(NAIAS2017)を取材しました。同展示会の取材は、今年で3度目です。米国新大統領Donald Trump氏の就任前からの保護主義的な発言で世界の自動車メーカーが揺れる中での開催でした。
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拝啓、東芝の技術者の皆様へ
下を向く必要はない――。東芝の技術者の皆様に、こう言わずにはいられない気持ちでいっぱいだ。経営判断のミスにより会社が窮地に陥っていることで、もし現場の技術者が顔を上げられずにいるとしたら、こんなにも悔しくて、悲しいことはない。