
エディターズ・ノート
目次
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「仲間づくり」を急ぐトヨタ
トヨタ自動車とスズキが2016年10月12日に、業務提携に向けた検討を始めると発表しました。主に、「自動運転車」や「コネクテッドカー(つながるクルマ)」の技術開発で協力するようです
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中高生と描くものづくり
以前、参加企業にインタビューした中高生向けがものづくりの創造性を競うプログラム「Mono-Coto Innovation」。中高生によるものづくりのハッカソンともいうべきもので、2015年の第1回に続いて第2回が今年も開催されています。数人でチームを組んだ中高生のグループが、企業の出したお題(テーマ…
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センサーパラドックスに挑む
2016年10月7日まで開催された「CEATEC JAPAN 2016」の来場者数は、対前年比9.1%増の14万5180人だった。テーマを「IoT(Internet of Things)」と「CPS(Cyber Physical System)」 に転換するとともに、役割を技術・製品見本市から異業種…
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ドイツの学会の意外なおもてなし
2016年9月中旬、自動車の車体関連の学会「Aachen Body Engineering Days 2016」の取材のためにドイツに出張してきました。飛行機でデュッセルドルフ空港に夜中に到着、ドイツの都市近郊列車(Sバーン)でデュッセルドルフの中心地に入り、翌日、ドイツの国鉄(DB)の快速列車(R…
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あの自動運転バスと、この自動運転バス
自動運転技術の向上を受けて、自動運転バスの実用化に向けた取り組みも進み始めました。高齢者をはじめとする、いわゆる交通弱者にとって、大変重要だと思います。その自動運転バスの車両のスタイルが、早くも1つの方向に収束している気配があります。12人乗りのEV(電気自動車)であることなどです。
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名医の必要条件
どうってことのない怪我のはずでした。一週間ほどして痛み出した時には、悪い予感が当たったのかと焦りました。ひょっとして体内に珊瑚でも生えてきたのではないか。近所の海でシュノーケリング中に、右手を岩にぶつけてできた傷でした。手の甲にめり込んだ岩礁のかけらに、不吉な想像が頭をよぎったのです。
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多機能な3D造形部品を組み合わせてクルマを造る
3Dプリンターとモジュラーデザインの関係
米Local Motors社が、全3Dプリンター製の車体を持つ電気自動車「Strati」の開発に当たって実施したデザインコンペ「Local Motors 3D Printed Car Design Challenge」には、多様なアイデアが寄せられました。その中に、ルーフにさまざまなバリエーションを…
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Audi本社に見るユーザーとクルマの距離
Audi本社があるドイツ・インゴルシュタットを訪れました。ミュンヘンから近い同社ですが、何より驚いたのが、本社敷地に気楽に入れ、そこに複数のレストランやカフェ、ブランドショップ、ミュージアム、納車センターが集まっていることです。
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目黒川はなぜ"ミニリュウの巣"なのか
アニメーション映画「君の名は。」の売れ行きが絶好調です。公開から1カ月足らずで774万人以上の観客を動員し、興行収入は100億円を突破したそうです。このブームに伴って、作品の舞台のモデルになった現実の地域をファンが訪れる“聖地巡礼”が話題になっています。
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元東芝副社長の齋藤昇三氏、次なる挑戦へ
国プロ後継の民間会社DSPCは羽ばたけるか
2016年9月15日に、IoT関連の研究開発などを手掛ける新会社デバイス&システム・プラットフォーム開発センター(DSPC)が事業開始の記者会見を開催しました。
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「結局のところ、スゴいのはGEとコマツ」
現在、製造業では良くも悪くも「IoTで何かやる」という取り組みが増えています。品質や生産性の向上など従来の延長線上にある取り組みについては成果が出始めているものも少なくありませんが、一方でビジネスモデルを大きく変えるようなものはなかなか見えていないのが現状ではないでしょうか。例えば、よくいわれる「製…
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車体部品に衝撃吸収構造を3Dプリンターで造り込む
3Dプリンターで造る部品は、これまでと同じ形状や構造である必要は全くありません。米Local Motors社が全3Dプリンター製の車体を持つ電気自動車「Strati」を開発した当時に取材に伺ったとき、担当技術者のJames Earle氏が指摘していたのが、衝突時の衝撃吸収構造を一体部品として造り込め…
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IoT工場の将来、トヨタは何を語るか
「トヨタはどうするのか」――。どのようなテーマであれ、日本の製造業においてトヨタ自動車が及ぼす影響力は非常に大きなものがあります。「IoT工場」や「スマート工場」といった分野でも、それは同様です。さらにいえば、この分野での同社はいつも以上に積極的な動きを見せているように思います。
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「製薬業界×デジタルヘルス」始まった、次は…
今年の元旦に掲載した記事「製薬業界×デジタルヘルス、始まる」。2016年の注目トレンドの一つとして、製薬業界とデジタルヘルスの融合が進むことを記しました。読者のみなさまもご存じの通り、その流れは明らかに加速しています。
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大事なNC装置を改造する理由
スマートファクトリーの“リアル”に遭遇
工場のスマート化って、かなり泥臭い取り組みだな――。稼働データを集めるために工作機械のNC装置を改造したと聞き、そう思わずにはいられませんでした。長野県・御代田町にあるシチズンマシナリーの工場を取材したときのことです。
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30分でディスプレー交換、iFixitがやってきた
2016年9月16日、米Apple社の「iPhone 7/7 Plus」がいよいよ発売になる。日経テクノロジーオンラインと日経エレクトロニクスは、米国のスマートフォンやタブレット端末などの修理ツールや修理部品を、修理マニュアルを手掛けるベンチャー企業iFixit社と手を組みiPhone 7/7 Pl…
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温かみのあるアニメ制作もロボットがやる時代
ロボットによる自動化というと、工場内で部品のピックアップや家での皿洗い、料理の手伝いなどを思い浮かべるかもしれないが、先日、一風変わったロボットの使い方を見た。ロボットがアニメーション作品の制作を支援しているのだ。ちょっとワクワクする利用方法ではないだろうか。
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iPhone7、予約狂想曲
「ヒマ?」――。9月9日、突然M記者に声を掛けられました。その日16時1分から始まるApple製品「iPhone 7/7 plus」と「Apple Watch Series 2」の予約にトライしてほしいとのこと。開始時刻後すぐに予約を入れ、発売初日の9月16日に受け取れるようにするミッションでした。…
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「みずがめ座」の社長と「やぎ座」のエンジニア
星座占いや血液型占いなどには興味がない私だが、先日、気になるニュースがあった。「倒産した企業の社長で最も多い星座は『みずがめ座』」というもの。社長業からは遠い存在の私ではあるが、2月生まれのみずがめ座なのだ。だから他人事とはいえ、ちょっと悔しい。
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ゲームから始まるVR/AR新時代
2016年は「VR元年」とされ、多くのVR用ヘッドマウントディスプレー(HMD)やVR用ゲームが発売されています。そんな折、2016年7月にリリースされたスマートフォン用ゲーム「Pokémon GO(以下、 ポケモンGO)」の大ヒットにより、「Augmented Reality(AR)」も再び注目を…