
エディターズ・ノート
目次
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菓子パンとケーキを分けるもの
「なんでだろう?」。疑問に感じて最近、考えたことがあります。コンビニにも置かれる「菓子パン」とケーキ屋さんの「ケーキ」の価格差です。どちらも、小麦、卵、牛乳などがベースに使われているので、原材料はほぼ同じです。もちろん、ケーキの方には厳選された材料が使われたり、果物などが載っていたりして、その分原…
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リコール原因にもなる「基盤技術」の見直しが急務
IoT(Internet of Things)、人工知能(AI)、自動運転、ロボティクス…。製造業の世界を大きく変え得る革新的な技術が立ち上がり、開発が加速しています。本Webサイトはもちろん、本誌「日経ものづくり」をはじめ弊社の各媒体でも、これらの技術を積極的に取り上げています。先行する米国やド…
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サッカーの戦術マニア待望の技術あらわる
サッカーの試合の中継放送でフィールド全体の様子を常に表示してほしい――。そんな願いを持つサッカー観戦好きの人は多いのではないだろうか。毎週末スタジアムに通うサッカー好きの筆者もその1人だ。サッカーでは、ボールを持つ選手の動きだけではなく、ボールから遠く離れた場所にいる選手の動きも重要になる。しかし…
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ドローン展示会は閑古鳥?の裏には実用へのシフトがあった
2016年に入って国内ではドローン関連の展示会が、立て続けに開催されている。初開催となった「ジャパン・ドローン2016」(2016年3月24日~26日、来場者数8023人)、「第2回国際ドローン展」(2016年4月20日~22日、来場者数8172人)、「IDE TOKYO ドローンソリューション&…
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セラミックス製品が3Dプリンターで変わる
“3D造形セラミックス”。筆者が「高機能セラミックス展」(2016年4月6~8日、東京ビッグサイト)の会場を歩いていると、TOTOブースでそんな文字が見えました。便器を3Dプリンターで造るのだろうか、と思いつつ展示物に目を向けると、そこには網目状のセラミックス製の部品がありました。どうやら便器では…
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製造現場にもグローバル標準化の波
ドイツのハノーバーで毎年春に開催される産業技術の展示会「Hannover Messe」。例年と同様、今年も日経ものづくりと日経エレクトロニクスでは記者を現地に派遣し、多くのニュースを読者の皆様にお届けした。
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自動運転時代の“黒子”技術
自動車業界で注目を集めているものとして真っ先に頭に浮かぶのは自動運転ではないでしょうか。日経テクノロジーオンラインでは、自動運転を実現するための各種技術を取り上げています。その中心は、センサー技術や、そのセンサーで取得したデータを分析する技術などです。一方で、重要だけれどあまり表からは見えない、“…
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PepperのAndroid対応は既定路線か
5月中旬ころ、ソフトバンクから「Pepperの新たな展開に関する記者発表会」というものをいただいた。以前、ソフトバンクロボティクスの幹部の方にインタビューさせていただいた際、「現在のPepperが完成形だとは思っていない」と聞いていたこともあり、筆者は今回、新型Pepperの登場を予想していた。
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「自動運転と燃費改善」ばかりじゃつまらない
「お姉さんのクルマ、オムツ替えもできるし、いいよね」先月、九州の実家に帰省した後、妻から私がずっと恐れていた一言がありました。姉家族が所有しているのは日産自動車のセレナ、8人乗りの3列シートや電動式のスライドドアといったファミリー層に受ける機能がてんこ盛りです。
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熊本地震に垣間見た、デジタルヘルスの萌芽
初めに、この度の熊本地震で被災された皆さまに心よりお見舞いを申しあげます。
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上手な情報公開、隗より始めませんか
「同じ成果を上げているのに、われわれの会社のことは御社のメディアで紹介してもらえないのですか」。あるツールのユーザー会を取材した際に、大手A社の若いエンジニアからこう質問された。答えに窮した。というのも、このA社は記者にとっては悩みのタネの1つだからだ。ユーザー会では成果を積極的に発表するのだが、メ…
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クルマ電源の48V化が始まる━━、欧州発の新潮流に日本は対抗できるか
標準規格で勝負を仕掛ける欧州勢、高性能・独自規格で逃げ切り狙う日本
クルマの電源電圧を48Vに高めたシステムが、いよいよ実用化されます。2016年末に、ドイツAudi社が上級SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)「SQ7」、フランスRenault社が小型MPV(多目的車)「SCENIC」に同システムを搭載するのです。
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デジタルエコノミーで不安定になる労働者の立場
アクセンチュア株式会社が2016年4月25日に開催した調査レポート「テクノロジービジョン2016」報告会に出席した。同レポートは、米Accenture社が世界11カ国・3100人以上の企業幹部およびIT担当役員への調査(実施期間は2015年10月~12月)にもとづいて、世界のテクノロジートレンドをま…
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「一億総“貴族”社会」はいつ来るか
これまでこのコラムで、筆者は人工知能(AI)と人間の関係について、人間とAIのすみ分けは難しいという話を何度かしてきました。すると、先日さまざまなニュースで取り上げられた、米Google社傘下の英Deep Mind社が開発した囲碁を打つAI「AlphaGo」が、囲碁界のスター棋士に4勝1敗という成績…
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進撃のテスラとその背中
正直に言うと、「ウソだろ」と思った。2016年3月31日に新型の電気自動車(EV)「Model 3」を発表した米Tesla Motors社。それからわずか1週間後の2016年4月7日、同社CEO(最高経営責任者)のElon Musk氏は、Model 3の予約台数が32万5000台を突破したことを明…
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新幹線は宙に浮いたか
震災に遭われた方にはお見舞い申し上げます。ようやく九州新幹線を始め、鉄道の復旧作業が始まるようです。大きな余震が続く中、大変な作業だろうと思います。つい先日、JR九州が発表した11番目の観光列車「かわせみ やませみ」のデザインを担当した水戸岡鋭治氏の事務所の方も、大変心配している、と言っておられまし…
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5年後のNEの特集を何にするか、読者の方々に考えていただきます
5月12日(木)の19時から読者参加型の「NE未来会議」を開催します(都内)
1971年4月、我が国初の技術ジャーナル誌として登場した「日経エレクトロニクス」(NE)は、日本の電子産業の皆様と共に「最先端」の技術動向をお伝えしてきました。昨年の月刊誌への新装刊から1年が経ちましたが、読者の皆様には、以前と変わらぬ高いご評価を頂戴しております。
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19年間、お世話になりました!
日経テクノロジーオンラインの読者の皆様。日経エレクトロニクスの蓬田です。いつも記事を読んでいただきありがとうございます。以下、私事ですが、ご報告です。
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注目集まる「燃料改質エンジン」とは何か
次世代の自動車エンジン技術として、注目が高まっているのが燃料改質です。日本の大手自動車メーカー各社が力を注ぎます。自動車エンジンの今後の進化を支える重要技術になる可能性を秘めます。
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シャープや東芝にならないために何をすべきなのか
いばらの道を歩んだ経営者の言葉から考える
突然ですが、ものづくり企業を成功させるカギは何でしょうか。革新的な技術を生む研究開発力、高い品質を実現する製造現場、未来を見通す経営陣の洞察力・・・。さまざまな要素がありますが、自動車、電機、機械、IT(情報技術)など多様な分野の企業を20年間取材してきてつくづく大事だと思うのは、やはり経営者の力で…