
エディターズ・ノート
目次
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導入企業が500社を超えたPepper
2016年6月の一般向け発売以来、毎月1000台の限定販売分が1分で完売する事態が続いていたPepper。発売元のソフトバンクロボティクスは2016年1月、ついにその1000台という限定での販売形態を解消した。全国約100店舗のソフトバンクショップおよびWebサイト上での申し込みを可能にしたのであ…
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センサーネットで賢くなる鉄道
最近、自動運転をはじめとする自動車のインテリジェント化が加速しているのは読者もご存じの通りですが、実は鉄道でも同じ動きがあります。センサーネットワークの技術を活用して、鉄道システムをより「賢く」する取り組みです。もちろん鉄道は自動車に比べてコストをかけられるので、既に一部では自動車などよりも先行して…
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インダストリー4.0のカギを握るドイツの教育制度
産業界が積極的に関わるユニークな仕組みとは
なぜインダストリー4.0と教育制度が結び付くのでしょうか。それは、インダストリー4.0では雇用や労働の在り方が大きなテーマになっているからです。新時代にふさわしい人材を確保するという観点から、教育制度への関心も高まっているわけです。もともとドイツでは、産業界と教育界が協力して、製造業を支えるユニーク…
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デジタルヘルス、いよいよ「日常臨床」へ
3Dプリンターもロボもソフトウエアも、そして次は…
2年に1度の診療報酬改定を2016年4月に控え、保険適用対象の見直しなどに関する議論が中央社会保険医療協議会(中医協)で進んでいます。今回の改定ではいわゆる“デジタルヘルス”の領域に属する、テクノロジーを活用した医療行為への保険適用が相次ぎ決まっています。従来は研究や実証実験が主なフィールドだった…
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みんなで“バーチャルApple”創りませんか
「要は“バーチャルApple”を作るってことですよね?」。日経テクノロジーオンラインが共催する「super sensing forum」を、ある方に説明したときに言われた言葉です。この短い言葉が我々の構想の本質を捉えていると感じたので、記事のタイトルに使わせていただきました。
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テスラの簡易自動運転、使ってみると好印象
米Tesla Motors社が2016年1月15日から日本でサービスを開始した簡易の自動運転機能。同社の電気自動車(EV)「Model S」に搭載するソフトウエアを更新することで実現したものだ。今回、同車に試乗する機会に恵まれたので、自動運転機能の使い勝手を確認してみた。
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CEATECの“C”、コンシューマーじゃないの?
「CEATECの“C”はコンシューマーのCじゃないって、ご存知でした?」 先日、「CEATEC JAPAN」の主催団体の一つであるJEITA(電子情報技術産業協会)に御挨拶に伺ったときのこと。企画担当の方とお話ししているときに、冒頭の話題になりました。
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健康だから儲かるのか、儲かるから健康なのか
先日、経済産業省と東京証券取引所が選定した「健康経営銘柄2016」の発表会を取材した。健康経営とは「企業が従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組む」こと。健康経営銘柄は「従業員の健康保持・増進への取り組みは将来的に企業の収益性を高める」という考えのもと、長期的な視点での企業価値を重視す…
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人工知能との戦い、人間に“安全な逃げ場”はない
「人工知能は人間の仕事をどこまで奪うか」についての議論を新聞紙面などでよく目にする。筆者もその議論を始めた一人かもしれないが、巷に散見する多くの議論に違和感がある。
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iPhoneが“爆発”し、タクシー会社は潰れた
あの日は2016年1月9日でした。筆者は米国サンフランシスコのホテルで、昼過ぎまで寝ていました。ラスベガスでの「2016 Intermnational CES」の取材を終え、1月8日にはサンフランシスコに移って米Tesla Motors社の取材をしていたのです。正月気分真っ最中の1月3日に日本を出て…
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「デジタルヘルスDAYS 2016」、開催します
日経デジタルヘルスは、今年も「デジタルヘルスDAYS」を開催いたします。日程は2016年10月19~21日、場所は東京ビッグサイトです。
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早く来い来い自動運転
就職した30年くらい前のこと、編集部の中での雑談で「『(ドラえもんの)どこでもドア』が欲しいという話になった。それを聞いた当時の編集長(注:筆者の最初の上司)が「自家用車って、ほぼ、どこでもドアだろう」と指摘した。どこでもドアよりは時間や手間はかかるものの、ふだん行きたいような場所には容易に行くこと…
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シャンプーしてくれる××は好きですか
いきなりの私事ですみません。年末、愛知県名古屋市にある実家に帰るも、3歳になるわが子は暇を持て余し、仕方なく2人で近所の美容院に行くことにしました。ファミリールームなる別室があり、騒ぐ子供を気にせず、親子2人で髪を切ってもらえるからです。
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非米国流、イノベーションの“駆け込み寺”
英ケンブリッジ発、大企業と二人三脚で生む革新
「イノベーションの聖地」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは米国のApple社やGoogle社を生んだシリコンバレーでしょう。米国には、ボストン、シアトルなど、他にも名高いテクノロジー・ベンチャーを輩出している都市が数多くあります。しかし、世界の他の地域では、大企業がさまざまなイノベーションを生み出…
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Wi-FiがBluetoothに逆襲?
ここ数年、世間の追い風はBluetoothに向いていたように思います。勃興するウエアラブル機器やIoT機器のためには省電力でスマートフォンと接続できる必要がありますが、Bluetooth Smart(Bluetooth Low Energy)がその要求を満たす唯一の方式だからです。かつて話題の中心に…
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自動運転車に期待すること
2015年10月29日~11月8日に東京ビッグサイトで開催された「第44回東京モーターショー(TMS2015)」では、日産自動車やドイツDaimler社などが自動運転のコンセプト車を公開しました。これらのコンセプト車は、国家プロジェクトの「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」で定める「レ…
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iPhoneに有機EL、Appleが採用する理由
米Apple社が3年後、iPhoneに有機ELディスプレーを採用するという報道が相次いでいる。各報道によると、韓国のLG Display社とSamsung Display社が有機ELディスプレーの供給メーカーとして取りざたされている。そして、有機ELディスプレーの量産実績を持たないジャパンディスプレ…
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協働ロボット元年
「2015国際ロボット展」から
政府が成長戦略の1つに掲げていることもあり、近年、再び注目が集まっているロボット産業。先日東京で開催された「2015国際ロボット展」(東京ビックサイト、2015年12月2~5日)も多くの来場者で賑わっており、各社のブースに寄るたびに「今年は人出が多いですね」というのが挨拶代わりでした。テレビ番組の取…
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今の安全は次第に時代遅れに
2015年12月2日からスタートした「システム コントロール フェア 2015」が、本日最終日を迎えます。初日に、会場をざっと1周してきましたが、あちこちのブースで人と機械の協働・協調をテーマにした展示が目を引きました。例えば、三菱電機は「人と機械の協働ソリューション」、オムロンは「安全柵レスソリ…
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Appleも参加する米国防プロジェクト、印刷で革新狙う
今年5月に米国防総省が立ち上げた産官学プロジェクト「Flexible Hybrid Electronics Manufacturing Innovation (FHEMI) Institute」は、フレキシブルエレクトロニクスで機器の寸法・重量・消費電力・コストを継続的に改善しようとする意欲的なプロ…