
エディターズ・ノート
目次
-
不審なドローンどう見つける?
首相官邸の屋上からドローンが見つかった2015年4月の事件以降、ドローンをどのように規制するかという議論が活発になっています。ただ、規制しても、法律を守る気のある人が飛ばさないようになるだけで、テロを起こすような人物を止めることはできません。そこで、不審なドローンを見つける方法について考えてみまし…
-
「Jaguar XE」に見るアルミ合金の上手な使い方
英Jaguar Land Rover(JLR)グループの新型セダン「Jaguar XE」が日本に上陸します。日本での受注開始に合わせて、2015年6月2日に東京・六本木で開催されたイベント「ジャパン・プレミア」に参加しました。XEはガソリンエンジン車の4モデルとディーゼルエンジン車の3モデルを用意…
-
「基本」への関心を再認識しました
5月の連休明けから、「識者が指南、スキルアップの勘所」というコラムを日経テクノロジーオンラインで始めました。4月に開講した企業向け人材育成講座「技術者塾」の講師や監修者に、講座(セミナー)で取り上げるテーマの重要性や受講効果などについて聞くコラムです。華々しいニュースとは違って地味な記事ですが、予想…
-
ターボが崩す、日本の排気量至上主義
トヨタ自動車が2015年4月に発売した新型「オーリス」で、ちょっとした冒険をしています。排気量が最も小さい1.2Lターボモデルの価格を一番高く設定したのです。排気量至上主義の日本で受け入れられるのでしょうか。
-
「もう、3Dプリンター製とは言わない」の真意
試作品ではなく、最終的に顧客の手に渡る製品を3Dプリンターで造る事例が増えてきました。3Dプリンターの特徴を生かすことで、従来にないさまざまな価値を付加した製品です。特に、形状精度や強度にある程度のレベルが要求される製品への適用も進み、製造装置としての3Dプリンターの可能性が大きく広がってきました。
-
リアル何とかは、どうなっているんだ?
最近、何人かの知人に同じ質問をされました。「ところで、前に言っていたリアル何とかだけど、今どうなっているの?」。「リアル何とか」というのは、我々日経BP社が中心になって広く参加者を募り、実際にモノやサービスの開発を進めていくプロジェクト「リアル開発会議」のことです。2014年春の立ち上げから1年余…
-
危うい記憶
アーノルド・シュワルツェネッガーが主演した映画「トータル・リコール」をまさにSF映画だと思って見た記憶があります。この映画には、経験したことのないことを記憶として脳に植え付けるサービスをしている会社が出てくるのですが、それもSF映画だから受け入れられました。しかし、最近、そのような可能性について取…
-
ロボット専門誌「日経Robotics」を創刊します
読者の皆様、大変ご無沙汰しております。この3年半ほど別部署におりましたが、再びこのコラムに帰って参りました。
-
北関東に工学部の適地あり
大学の工学部が適している地は、都会ではなく地方である――。先日、日本においてアナログ技術の研究分野で一目置かれる、群馬大学 大学院 理工学府(電子情報部門)教授の小林春夫氏を訪ねました。小林氏を訪ねたのは、監修いただいた当社主催のアナログ設計連続セミナーに関する記事に向けた取材をするためでしたが、ア…
-
着けていることを忘れてしまうApple Watch
いつの間にか、Apple Watchを腕に着けていることを忘れてしまっていた。こう書くと、ふだん筆者がApple製品を多用していることを知る同僚は、褒め言葉だととらえるかもしれない。全くの誤解である。久しぶりに会った知人に指摘されるまで、そこにあるのが単なる腕時計でなく、ウエアラブル業界最強の切り…
-
グローバルでの自動車拠点再編、オーストラリアの次は?
2年ほど前にオーストラリアの自動車産業について取材する機会がありました。トヨタグループのある部品メーカーは完成車の生産台数の減少に直面していましたが、その理由は国内生産のコストの高さでした。
-
時代はエモーショナル?
「エモーショナルな感じでこういった処分になってしまい残念」――。上西小百合衆議院議員が、衆議院本会議の欠席やその前後の行動などに問題があったとして、当時所属していた「維新の党」を除名されるに当たって発した言葉です。この「エモーショナル」という言葉ですが、最近、製造業の関係者から、魅力的な製品を開発…
-
アルミと鉄どっち?業界で異なる高級イメージ
ひょんなことから10年以上使ってきた折り畳み式自転車を買い替えることになりました。ご近所にある顔見知りの自転車店に行き、おすすめを聞いてみると、鋼製フレームの自転車とアルミ合金製フレームのものを紹介してくれました。
-
新米記者、「ミニ四駆」でものづくりを体感
新人、箱を引き寄せ、取りあえず組み立てです。さすが日経テクノロジー。ものづくりを通して、技術がどう培われてきたのか考えていこうということですか。完成品を見ただけでは、モノの構造を知ることはできません。それに実際に分解したり、組み立てたりして気づくこともあると聞きます。
-
東大生が売り出す「ビックリドッキリメカ」
日経エレクトロニクス最新号(2015年5月号)で、大学での研究成果を生かすかたちで起業したベンチャーの特集を執筆した。紙とインクで作る安価な農業用センサー、臓器を作る3Dプリンター、マイクロ波を用いた低消費電力な化成品製造技術などユニークな技術が目白押しで、取材する際も、記事を書くときも楽しかった。…
-
ビッグデータに効くFPGA
先日、電気通信大学が日本ラッドという企業とビッグデータ分野で提携とのニュースがあった。同大教授の吉永努氏が持つFPGAによるデータベース高速化技術を、SIer(システム構築企業)である日本ラッドが技術導入し、企業のエンタープライズシステム向けに提案していくのだという。
-
吉と出るか凶と出るか、電力業界に最強王者誕生
来る4月30日、いよいよ最強王者が誕生します。東京電力と中部電力は4月15日に会見し、燃料調達と火力発電部門を統合した共同出資会社JERA(ジェラ)の詳細を明らかにしました。この新会社が、2016年4月に控える電力自由化に向けて、台風の目になる企業の1つであることは疑いようがありません。
-
成熟技術が人手不足を救う
最近、取材をする中でよく耳にするのが「人手不足」です。少子高齢化や労働条件のミスマッチなどを背景に、建設業や物流・運輸・サービス業といったさまざまな業界が深刻な人手不足に直面しています。先日ある建設会社を取材したとき、担当の方が「震災復興や東京五輪などで仕事が増えているが、現場で働く作業員をそれなり…
-
分業化でどんどん頭を使わなくなった
先日掲載された「『iPhone』がもうかる本当の理由」という記事を読み、分業化の弊害について考えさせられました。この記事では、iPhoneを例に米Apple社が高収益である理由をプリベクト代表取締役の北山一真氏が解説しています。それによると、Apple社は製造をEMS企業に委託するファブレス化(製…
-
“ガラホ化”するコンビニ
「これで●●(某ドーナツチェーン)からは足が遠のくなあ」。自宅近くのセブン-イレブンが最近置きはじめた「セブンカフェドーナツ」を口にした瞬間、そう思いました。