
エディターズ・ノート
目次
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あなたの知らない「蓄エネ」の世界
「蓄エネ」と聞いて、何をイメージするでしょうか。多くの方が、Liイオン2次電池などの蓄電池を思い浮かべるのではないでしょうか。ところが今、蓄電池だけでなく、それ以外の蓄エネ技術の開発も活発になっているのです。
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バラつきを制す
バラつきをテーマにした特集を実現すべく今、取材を進めています。どんなに高精度に部品を造っても、目標値からの誤差をゼロにはできません。その累積が最終製品の品質のバラつきとして現れるわけです。この品質バラつきをどうコントロールするのか(制するのか)に注目したいと考えています。
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基礎から実務まで「できる」技術者への育成を応援します
桜が咲き誇る季節になりました。東京では満開宣言が出されて、桜の名所は花見客で大賑わいです。新年度を迎える4月1日、日経BP社では企業の人材育成を応援する「技術者塾」を開講いたします。
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イベント終了後に考えたApple Watchを評価する3つの視点
先日、Apple Japanが東京・六本木で開催したApple Watch発表のプレス向けイベントに参加した。以下、そのイベントに出席した後に、Apple Watchをどのように評価すべきかで考えたことを記す。なお、18時間という連続稼働時間は時計としては明らかに失格なので、そこのところはスルーして…
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技術開発の「加速度感」ありますか?
記者をしているとしばしば近未来予測を求められます。個々の記事ではもちろん、記事以外でも数年先、時には15年先の将来について取材の経験を基にした意見を聞かれるのです。そうした時、気を付けているのは、安易にリニアな予測をしない、あるいはリニアな予測は疑ってかかることです。
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清水の舞台から3回飛び降りた
今後の成長領域として、車載事業に注力する――。2018年度に車載事業で売上高2兆円という目標を掲げるパナソニック。車載向けのCMOSイメージセンサーの展開を始めたソニー。メーターやセンターコンソールに向けた液晶ディスプレーを積極アピールするシャープ。
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3Dプリンテッドカーが生まれた場所
椅子で炭素繊維入りABSの強度を実感
2015年2月に、米テネシー州のOak Ridge国立研究所の「Manufacturing Demonstration Facility(MDF)」を取材しました。米Local Motors社が3Dプリンテッドカーについて共同研究を進めている拠点です。訪ねる相手は、そこへ常駐しているLocal M…
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がんと闘う
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ネットやIoTで幸せになれるのか
欧州で行われた3つのイベントを取材した。「embedded world 2015」(ドイツ ニュルンベルク、2015年2月24日~26日)、「Mobile World Congress 2015」(スペイン・バルセロナ、2015年3月2~5日)、「DATE(Design, Automation, a…
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今後は「アップサイジング」、マツダのミスターエンジン
エンジンの排気量を小さくし、出力の低下分を過給器で補うダウンサイジングエンジンは、今や世界中のメーカーがこぞって採用します。しかし、マツダの「ミスターエンジン」こと人見光夫氏(常務執行役員)は、異を唱えます。その理由はどこにあるのでしょうか。
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AppleのEV参入をライバルが喜ぶ理由
「Appleが電気自動車(EV)に参入することをどう思っているかだって?大歓迎だよ」。米General Motors社(以下、GM社)でEVやプラグインハイブリッド車(PHEV)向けの電池パックを開発するSenior ManagerのMartin Murray氏に、米Apple社のEV参入を脅威に思…
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理性を狂わせた音の正体
昨年末、自宅を引っ越したのを機に思い切った買い物をしました。手に入れたのは「波動スピーカー」です。ご存知の方もいるかもしれません。これで音を聴くと、本当に心地よくなります。
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48Vシステムは世界の主流になるか
今年1月に開催された「デトロイトモーターショー2015」を取材しました。景気回復と原油安という追い風を受けて米国では、排気量や車体の大きいクルマの人気が高まっています。そのため今年の展示会では、ピックアップトラックなどの新型車の発表が目立ちました。
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メディア初、ホンダの革新的エンジン工場の技術を取材
「きれいですねえ。これが工場ですか?」。全面ガラス張りで明るく開放感のあるエントランスを見て、思わずこう聞いてしまいました。「日経ものづくり」の最新号(2015年3月号)の特集「世界のスゴい工場」の取材で、ホンダ埼玉製作所小川工場を訪れた時のことです。この特集では、視野を世界に広げて革新的な工場を…
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逆風下のシャープで光を放つ、期待したい“液晶技術”
本欄で筆者が前回シャープの液晶事業について書いてから、約1カ月が過ぎた。シャープの赤字転落の見通しを伝える報道が相次いだ時期に執筆したが、その後、2月3日に同社は、2015年3月期通期の連結最終損益が300億円の赤字になる見通しであることを発表した(従来予想は300億円の黒字)。同社の屋台骨を支える…
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AppleのEV開発者に出会っていた気がする
なんでこんなところにAppleの人がいるのだろう――。そう思ってスルーした私(筆者)。あれは2015年1月のこと。その後、記者としての嗅覚のなさに愕然とするのでした。
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尖がっただけでは使えない
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山伏は言った。「PDCAは…」
2014年12月のことです。日本科学技術連盟の「第99回品質管理シンポジウム」に参加し、マツダ代表取締役会長の金井誠太氏の「『SKYACTIV』と『マツダの造り革新』」と題した講演を拝聴しました(近く、当サイトで詳しくご紹介する予定です)。その中で使用されたスライドの中に、「PDマネジメントとCA…
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雰囲気メガネ、使ってみました
「雰囲気メガネ」をご存知でしょうか。ヘッドマウントディスプレーのように、情報を提示するのではなく何か起こったことをそっと教えてくれるというコンセプトのメガネ型のウエアラブル機器です。Bluetooth Smart(Bluetooth Low Energy)の無線機とLED、スピーカーとなる振動子など…
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日本の電子産業の凋落と、本田宗一郎氏
我々の大先輩の西村吉雄氏が2014年7月に上梓した電子立国は、なぜ凋落したか』(日経BP社)を遅まきながら読みました。同書は「アップルも鴻海も生み出せなかった日本」をテーマに、多くの事例と統計データを分析しながら、その原因を探っていきます。