
エディターズ・ノート
目次
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「鉄道190周年」を特集した日本機械学会誌
日経テクノロジーオンラインは、技術情報を扱うWeb媒体であるという特性を生かして、学会誌や学会の機関誌からの記事の転載・収録に力を入れています。現在、応用物理学会、日本機械学会、照明学会から了解を得て、抜粋または要約記事を紹介しています。実は、学会誌には毎月、技術的にも社会的にもかなり興味深い記事…
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ポケモンと半導体とバベルの塔
普段は半導体関係を担当している筆者だが、先日、ポケモン関連の発表会を取材した。念のために書いておくと、ポケモンは、ポケットモンスターの略である。この発表会では、いろんなことを知った。まず、ポケットモンスターがもともとゲームの名前だということ。てっきり、ピカチュウやミュウ、ゼニガメなどの仮想生物(キャ…
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フォルクスワーゲンに世界一の“呪い”
悲願の世界一を手中にした矢先に陥った最悪の窮地──。 2015年1~6月のトヨタ自動車を販売台数で抜き、世界最大の自動車メーカーとなったドイツVolkswagen社。同社がディーゼル車のエンジン制御システムに米国の環境保護局(EPA)が定める排出規制を不正に回避するソフトウエアを搭載していたという問…
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「5G?、関係ないよ」って思っていませんか
2020年の商用化を目指して、移動通信の標準化団体3GPPで第5世代移動通信システム(5G)の本格的な議論が2015年末から始まります。最近、5G関連のニュースを目にすることが多いと思いますが、世論形成によって今後の議論を自社に有利に進めたいという各社の思惑があります。ここまで読んで「何5G?、単に…
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VRゲーム業界のビッグ3がそろって登壇、「攻殻」も参戦
お笑い界の「ビッグ3」と言えば、明石家さんまさん、タモリさん、ビートたけしさんですが、VR(仮想現実感)ゲーム業界のビッグ3といえば、米Oculus VR社とソニー・コンピュータコンピュータエンタテインメント(SCE)そしてバンダイナムコエンターテインメントではないか、と筆者は考えています。完全に…
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「さすがインドネシア」を実感
8月下旬に開催されたモーターショーを取材するため、インドネシアを訪れました。初めてのインドネシア取材ということもあり、「さすがインドネシア」と実感したことがいくつかありました。
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中国マジ半端ないと思った話 Part II
今から2カ月と少し前、6月末に当コラムで「中国マジ半端ないと思った話」と題する記事が掲載されたのを覚えているだろうか。日経Automotive誌で健筆を振るう久米記者が4月に開催された上海モーターショーを取材、そのときに彼が感動したものの、雑誌には収められなかった話を紹介したものだ。日本の展示会では…
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2030年軽量化の方向性、最適な材料を探る
2030年には高張力鋼板を中心とした軽量化手法では限界が来る━━。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託調査で、クルマを軽量化する新しい材料として、樹脂やアルミニウム合金を組み合わせるマルチマテリアル、CFRP(炭素)を検討する時期に来ている、との報告がまとまりました。
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ものづくり大好き!な人々大集合
写真でみる「Maker Faire Tokyo 2015」
ものづくりのスタートアップや何かを造るのが大好きな人たち、いわゆる「メイカーズ」の祭典「Maker Faire Tokyo 2015」(2015年8月1~2日、東京ビッグサイト)が、先頃開かれました。夏休みということもあり、会場は家族連れも多数。詳しくは『日経ものづくり』2015年9月号をご覧いた…
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Jeepハックの衝撃
2015年7月、自動車業界を揺るがす“事件”が起きました。米FCA社(旧Chrysler社)が、ハッキング対策のために140万台の車両を米国でリコールしたことです。これまでクルマをハッキングする研究事例はありましたが、とうとう自動車メーカーに“実害”が生じました。
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安全は未来への前向きな投資
中国・湖北省荊州市のショッピングセンターでエスカレーターが陥没して母親が巻き込まれて死亡した事故。中国・天津市の化学薬品保管倉庫で発生した大規模な爆発。日本の川崎市で起きた、新日鉄住金鋼管の川崎製造所の倉庫火災…。パッと思いつくままにここ1カ月くらいで発生した事故を挙げてみましたが、最近何やら多い…
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話題のダイエットジムに通ってみたら
減量を始めて3カ月が過ぎようとしています。ペースは毎週1kg。2歳になる我が息子と同じ体重を減らすことができました。かつては息子をずっと抱きかかえていたようなものだと思うと、どうやって日常生活をこなしていたのかと不思議に感じるほどです。膝の痛みなど、肥満が原因の症状が以前は表れていたので、相当な無理…
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EVの充電時間、大容量化で短縮される?
電気自動車(EV)で最大の課題とされてきたのが充電1回当たりの航続距離です。そのため、同距離を延ばそうと、EV用電池のエネルギー密度向上に多くの電池メーカーがしのぎを削っています。エネルギー密度を高くすることで、電池をより軽く小さくし、電池コストを下げながら搭載可能な電池容量を増やそうとしているわけ…
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日本のベストパートナーは台湾か
先日、台湾・経済部技術処と台北駐日経済文化代表処が主催する「日台イノベーションフォーラム 2015」(2015年7月28日開催)に参加しました。フォーラムの狙いはずばり、工業技術研究院(ITRI)をはじめとする台湾の公的研究機関を通じて、日本の企業や大学、研究機関の技術シーズを事業化に結び付ける事例…
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欲望を見える化する
「果たして日本メーカーは生き残っているのか」。日経エレクトロニクス最新号の特集記事「東京オリンピックはこれで見る」の企画を進める上で、気になったのがこの一点です。記事の趣旨は2020年の東京五輪の開催時には、視聴者がどんな環境で熱戦を楽しむのかを、要素技術の進展から占おうというもの。ただし出来上がる…
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B2Bシフトの日本メーカー、新事業の創出に苦悶?
2015年上半期(1~6月)の日経テクノロジーオンラインの総合記事ランキングを紹介したいと思います。1位になったのは「『iPhone』がもうかる本当の理由」でした。同記事はさまざまなメーカーの設計改革を手掛けてきたプリベクト代表取締役の北山一真氏が、「設計と原価の融合」という観点からプロフィタブル・…
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スマート工場で反撃体制に入る国内製造業
最近の製造業では、第4次産業革命をめぐる動きがにわかに活発になってきました。これまではもっぱらドイツのインダストリー4.0、米General Electric(GE)社が推進するインダストリアル・インターネットという言葉を耳にする機会が多くありました。しかし、ここに来て、中国と日本で大きな動きが出…
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泥棒に日本刀
「うちには学者さんも来られるで。何年か前も冶金か何かの教授が学生さんをぎょうさん引き連れて来て、何や知らんけどいろいろやってはったわ。センサーやらたくさん仕掛けてな。そのあと興奮して電話が掛かってきてな、『理論値を超えました』とか言うわけや。そんなん知らんわな、こっちは親方に習った通り普通にやっと…
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ロボットが自由に動き回る日はくるのか
開発を通して分かった現実
はじめまして。7月から「日経Robotics」、「日経テクノロジーオンライン」の編集部の一員になりました。
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Pepper分解に想う、感情を持ったロボットの存在意義
転職前、日経BP社を訪れた。A取締役に編集部を案内された際、編集部員の一人として紹介されたのが、Pepperだった。 前職でホビーロボットなどを取材していたこともあり、ソフトバンクがPepperを発表してからというもの、ここ一年、Pepperを見ない日はないくらいだった。編集部にPepperがいる…