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 先日、同僚と2日連続で新型車の試乗会に参加しました。1日目は国産ハイブリッド車の新モデル、2日目は欧州メーカーのエンジン車の全面改良モデルでした。価格はどちらも同じくらいですが、2日目の試乗を終えて同僚が言った一言が気になりました。

 同僚は都会暮らしで現在、クルマを所有していません。その彼が久々に2日連続で試乗して、2日目に言った言葉は「こちらのほうが乗りやすい」でした。私など、試乗するときに先代モデルや類似車種の経験から、「このクルマはこんな走りをするだろうな」とイメージが浮かんでしまいます。そうした意味で、その2日間の走りはともに想定内で、あえて性格の違う2車種を比較することもありませんでした。

 しかし、彼は従来のパワートレーンを積んだエンジン車のほうが、最新のハイブリッド車より乗りやすいと感じました。価格の同じような車種を比較すると、欧州車のほうが小型のため取り回しがしやすいということも理由の一つかもしれません。車両の乗り味に対する考え方の違いもあるでしょう。ただし、そうしたこと以外にも、ハイブリッド車では電池やインバータなどの搭載で車両質量が重くなることが、ステアリングの応答性や乗り心地などに影響していると見ています。

 ハイブリッド車などの電動化技術で先行する日本車は、燃費の点では大幅な進化を果たしました。しかし、この印象を聞くかぎりまだ改良すべき余地は残っていると言えます。圧倒的な燃費の良さに加えて、走りの面でも従来車を凌駕することができて本当の意味で普及が始まるのではないでしょうか。現在、市場に出始めた電気自動車に対しても同じことが言えます。従来のエンジン車やハイブリッド車に続けて試乗した後に、「電気自動車のほうが乗りやすい」という一言が出るのか、それともその逆なのか。今度ぜひ試してみたいものです。