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謎のチェス指し人形「ターク」、トム・スタンデージ著、服部 桂訳、2,520円(税込)、単行本、282ページ、NTT出版、2011年12月
謎のチェス指し人形「ターク」、トム・スタンデージ著、服部 桂訳、2,520円(税込)、単行本、282ページ、NTT出版、2011年12月
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 本書は、歴史的事実に基づいた物語である。主役は、チェスを指すオートマトン(からくり人形)として18世紀後半に造られた「ターク(トルコ人)」。タークを作製したヴォルフガング・フォン・ケンペレンは、音声を発する機械の開発に成功した技術者だ。果たしてタークはどのような仕組みで動いていたのか─。磁力を使っている、見えないほど細い紐を使っていると、多くの技術者がその秘密の解明に挑んだ。

 その真相はさておき、本書では産業革命に向けて考案されたさまざまな技術、自動織機や笛を吹く人形、メトロノームなどが登場する。言葉を話したり、楽器を演奏したりと、現代のロボットにも見て取れる機能が200年以上前に実現されていたのは非常に興味深い。さらに、最終章ではチェス専用のスーパーコンピュータ「ディープ・ブルー」が登場し、人工知能にまでタークは関連付けられている。

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