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2015年、中国の低価格スマートフォン市場は2億台に

 2011年の中国スマートフォン市場の人気機種はいずれも中国ブランドだった(図1)。2012年も、中国3大電信事業者は依然として「1000人民元スマートフォン」のコンセプトを継続しており、低価格スマートフォンの販売攻勢をさらに強めている。ブランドと機種について選択肢を広げただけではなく、携帯電話機のスペックも向上させている。2012年初めに発売され、多くの消費者の注目を集めた機種の多くは、CPUの処理速度が1GHzに達し、画面サイズは4型まで広がり、カメラは500万画素をサポートしている(図2)。

図1 2011年、中国で人気だった1000人民元スマートフォン
2011年、この価格帯の人気機種はいずれも中国ブランドである。CPUの処理速度は最高600MHzまでサポートしており、画面サイズは最大3.5型、カメラは200万~300万画素の間となっている。出典は、工研院IEK資料(2012年5月)。
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図2 2012年初めに発売された1000人民元スマートフォン
出典:工研院IEK資料(2012年5月)
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 3大通信事業者によるスマートフォン採用の積極的な推進および携帯電話機のスペックの急速な向上により、消費者の購買意欲が急速に高まっている。2012年の中国スマートフォン市場は、前年比33.2%成長の1億300万台を達成できると予想されている。世界のスマートフォン売上高に占める中国の割合は、2011年の16.3%から16.7%に成長する見込みだ。このうち、低価格スマートフォンが通信事業者の2012年の重点商品となっている。大量の補助と販売促進のもと、2012年には1000人民元(約150米ドル)以下の低価格スマートフォンが中国のスマートフォン市場全体の74.7%を占める見通しである。

 現在、中国のスマートフォン普及率はまだ低く、潜在市場規模が大きいため、今後の成長が期待されている。中国は世界のスマートフォンの主要な成長地域であり続け、2015年の総販売数は2億3000万台に達すると見込まれている。また、低価格スマートフォンは主要販売機種であり続け、中国のスマートフォン市場の70%を占めると見られている(図3)。

図3 中国スマートフォン市場の今後の見通し
縦軸は台数、単位は100万台。「Entry Level Smartphone」は150米ドル以下、「Middle Level Smartphone」は150~300米ドル、「High Level Smartphoneは300米ドル以上の販売価格。出典は、工研院IEK資料(2012年5月)。
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