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 次の母屋に移動してみた。
 そこには、溶接したばかりのスケルトンの車の車体が置かれていたが、溶接の接合面は随分と粗い。所々、浮いた部分がある。
こんな接合で大丈夫なのかと思い、そこを指摘すると、「これで十分だと思います。これまで、溶接で問題になったことはありません」との回答だった。日本の常識では考えられないが、こちらでは結果オーライ、問題がなければ、とりあえずそれでいいということのようだ。

 そして、塗装工程。ここで使っている塗装のシステムについても丁寧に説明してくれた。日本の自動車メーカーも工場を積極的に見学させ公開しているが、塗装工程だけ見せてくれないケースが多い。むらなく、しっかりと塗装されていることは、その自動車にとっては極めて重要な品質ファクターの一つといえる。それだけに、各社は塗装工程を企業秘密にして競っているのだ。ちなみに、中国工場で使っていた塗装工程は、単純な吹き付け機械だ。3つの塗装設備があったが、140度と90度の温度を保っているという。蛍光灯を輝かせて、塗装状態をチェックしていた。

 この工場の生産能力は、頑張って20台/日。150人近くの従業員がフル稼働状態なのだという。「安い車を求めて多くの人たちが買っていくので、次から次に注文がくる状態」らしい。実際には10万元~12万元(約100~120万円)で取引されているのだという。