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シェールガス革命とは何か、伊原賢著・吉田克己編集、2520円(税込)、単行本、192ページ、東洋経済新報社、2012年8月
シェールガス革命とは何か、伊原賢著・吉田克己編集、2520円(税込)、単行本、192ページ、東洋経済新報社、2012年8月
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 しかし、2000年代に入ってシェールに500~1000気圧という高圧力の水を当てて岩に割れ目をつくり、そこからガスを取り出す技術が確立され、シェールガスの商業生産が可能になった。2008年にはシェールガスを含む非在来型天然ガスの生産量が全産出量の50%を超え、アメリカの天然ガス生産量はロシアを上回って世界一となった。あまりに急速に新しい資源産業が立ち上がった衝撃は「シェールガス革命」と呼ばれるようになった。

 この新しい資源は、従来型油田(イージーオイル)と異なる地域に分布しており、技術回収可能資 源量の国別トップ5を列記すると、中国、アメリカ、アルゼンチン、メキシコ、南アフリカの順になる。秋田県でシェールオイルの試験採掘に成功した、とのニュースが今年10月はじめに報じられたが、残念ながら日本には採算に合うようなシェールガス田は存在しないと予想されている。

 ここ数年で急速に立ち上がったシェールガス生産量をふまえ、本書ではシェールガスで生まれるビジネス、日本のエネルギー政策、今後の世界エネルギー状況について予測を述べている。