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 21世紀考も前回で12回、一巡した。二巡目は「技術が変える文化」という観点で進めたい。どうも技術者は謙虚すぎる。悪く言えば視野が狭い。文化は技術と関係ない世界と思っている。ところが、技術が文化を作っている。

 引き籠り、現在の大きな問題の一つである。小学高高学年になればクラスに何人か引き籠もる子が出てくる。引き籠ったまま年齢を重ねている人もいる。昔は引き籠もれなかった。これは技術革新が引き起こした現象である。ちまたでは、学校の問題、家庭の問題と捉えられている。それはその通りだが、技術変化を直視しなければ解決策には至らない。

 まず、日本は高温多湿である。盛夏に引き籠もるにはエアコンが不可欠である。昔は一家に一台のエアコンが夢であった。「3C」とも呼ばれ、カラー・テレビ、車と並んでエアコンが三種の神器と呼ばれた。ところが、現在は部屋ごとにエアコンが設置されている。子供に個室を与え、エアコンを設置した。これで引き籠もりの環境が整った。