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「それは大企業病だから」
「組織が硬直化して保身に走り新しい挑戦には消極的だ」
「スピード感がまったく違う」
などの声が聞こえてきそうですね。

 このような日本企業が多い中で、私が注目している企業の一つに電動バイク・メーカーのTerra Motorsがあります。同社の徳重社長は、日本発のグローバル・ベンチャーを創るという理念を掲げて興味深いビジネス展開をしています。

 Terra Motorsは電動バイク・メーカーですからもちろん技術力は必要ですが、徳重社長はその優位性だけで勝負されているわけではありません。また電動バイクという商品も今や特別珍しいものではなく、新しい問題開発をウリにしているわけでもないのです。

 この会社は、正に3の環境開発や4の認知開発型の企業として発展しようとしていますから、今までのビジネス・モデルの伸び代を得たい日本企業の参考になるのではと私は考えています。大企業とベンチャーは違うよという声が聞こえてきそうですが、違うからこそ参考になるのだとも思っています。

 新しいエネルギーを必要とするこれからの社会において、電動バイクは一つの答となるでしょう。電動バイクが広く受け入れられる環境を整え、バイクといえばガソリン・エンジンという人びとの常識をいかに変えて認知していくかという開発が重要になるからです。