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 まだまだ寒い日が続き、木々のつぼみもまだ固く感じられます。春が待ち遠しい今日この頃ですが、『日経ものづくり』3月号では季節を先取りし、一足お先に開花宣言をさせていただきます。といいましても、桜ではありません。3Dプリンタの開花宣言です。

 最近は、書籍『MAKERS~21世紀の産業革命が始まる』(NHK出版)の大ヒットなどで、3Dプリンタの注目度は急上昇。個人がメイカー(作り手)になる一方で、製造業は消滅してしまうのでは…などと囁かれていますが、心配御無用。製造業がなくなることはありません。むしろ、製造業はここがチャンスです。3Dプリンタを上手に取り入れれば、開発プロセスを一新して競争力を高められるなどなど、メリットはたくさんあります。あとはどうぞ、3Dプリンタに精通した中山記者が執筆した特集1「開花宣言 3Dプリンタ」をご一読ください。製造業が3Dプリンタを使う環境が整いました。これをもって、本誌は3Dプリンタの開花宣言をいたします。さまざまな産業で、多くの花が咲くことを祈りつつ。

 巷では急激な円安の進行を受けて、輸出関連企業を中心に製造業復活の期待がかかります。実際、2012年度第3四半期(10~12月期)の決算報告を見ると、4四半期連続で巨額の営業赤字を垂れ流してきたシャープが黒字転換したり、トヨタ自動車が2013年3月期の売上高や営業利益を上方修正したりと、復活の息吹が感じられます。要因は当然、円安。電機と自動車を中心に主要各社の決算報告会場に足を運んだ高田、大石両デスク(副編集長)は、「いえいえ、それだけではありません。好調な企業には、ある共通の取り組みがあるんです」と口をそろえます。2人がいう、ある共通の取り組みとは何か。ぜひ、スペシャル・レポート「最新の決算結果に見る国内製造業復活の息吹 円安じゃない、技術だ」でお確かめください。「タイトルを見れば、おおよその察しはつく」などと、野暮なことは仰らずに。

 3月号は、旬の話題がまだまだ続きます。あと、特集を2本紹介しましょう。

 まず特集2は、「イオンは殺菌に効くか? メーカーに疑問をぶつけた」です。最近、複数の専門家から、シャープの「プラズマクラスター」やパナソニックの「ナノイー」に代表されるイオン系放射物を利用した殺菌効果に対し「効かないのでは」という疑問が投げかけられています。この真相を探るべく、近岡記者がすっくと立ち上がり、疑問派から問題点を聞き出し、それを直接メーカーの技術者にぶつけてみました。果たして、イオンの殺菌効果は本物か。

 もう1つの特集3は、「原発『新安全基準』を検証する」です。原子力規制庁は2013年1月31日、同年7月の法制化を目指して、原子力発電所の「新安全基準」の骨子案を公表しました。この問題には、個人としても企業人としても、きちんと向き合っていかなければなりません。そこで、福島第一原発事故を分析し続けてきた、物理学者で技術評論家の桜井淳氏に新安全基準を検証していただきました。氏ならではの、歴史的、技術的な観点を踏まえた考察は、他誌では読めません。