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 このように複数の規格、プロトコルがマーケットに存在することを、ネガティブに考える人もいますが、私はポジティブに考えてよいと思います。

 複数のオープンネットワークがある理由を自動車を例にとって考えると、日本だけでも自動車メーカは10社くらいあります。ある見方をするなら、4つのタイヤで走る同じような機能の車を造るだけなら、1社でもよいわけですが、そうはなりません(1社しか造らなくなった結果が、旧ソ連の自動車産業ともいえます)。

 自動車メーカはそれぞれ魅力のある車を造っているから、複数の会社があっても社会的に成り立っています。自動車会社が1つになって、統一した1種類の車を造るまで、自動車を購入しないという考えは、(考えること自体は自由なのですが)あまり時代にあった考えとは言えません。

 もちろん、ある会社がマーケットに求められている車を提供できなくなったら、その会社はマーケットから消えることになります。するとその会社の車を購入したユーザーは以後のメンテナンスとか、中古車の売却で不利益を得るかもしれません。しかし、それが健全な社会の競争です。

 オープンネットワークにも同じことが言えます。オープンな産業用ネットワークの数は絞られてきたとは言っても、現在でもまだ幾つかあります。ユーザーとベンダーはどのネットワークを採用すれば、自社のアプリケーションに最も対応できるか、そしてアプリケーションのライフタイムの終わりまでサポートできるネットワークはどれかを自分の責任で選ぶべきです。