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 本連載ではこれまで、「オープンな産業用ネットワークが注目される理由」や「独自ネットワークが消えた理由」、さらには「産業用ネットワークをなぜ統一できなかったのか」といった産業用ネットワークを理解する上で知っておきたい背景的な事柄について紹介してきました。今回からは、本連載の本題となる、産業用ネットワークの具体的な解説に入りたいと思います。

FA用ネットワークとは

 工場のオートメーションは大まかにFA(Factory Automation)とPA(Process Automation)とに分類されます。FAとは自動車、電機などの組立産業で使われるオートメーション技術をいい、PAとは主に石油精製、化学などの素材産業で使われるオートメーション技術を指します。FAもPAも産業用ネットワークを使用しますが、FAの世界の方がPAより産業用ネットワークを多く使用しています。

 図1は、「産業用ネットワーク・マーケットシェア2012:年間ノード数」(HMSインダストリアルネットワークス提供)です。これをみると、PA専用のネットワークは「Foundation fieldbus」と「HART」だけです。「PROFIBUS」の分類にはPA用の「PROFIBUS PA」も含まれると思いますが、他のネットワークはほとんどがFA用、あるいはモーション制御用のネットワークになっています。

図1●産業用ネットワーク・マーケットシェア 2012:年間ノード数
出典:HMSインダストリアルネットワークス
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