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 今まで「現場機器(検出端、操作端)と制御機器の間を結ぶデジタル通信規格」である産業ネットワークについて説明してきました。

 RS485ベースとか、Ethernetベース、さらには「IEC61158-2」の規格を使用するいろいろなネットワークがあり、機能性、速度など、さまざまな点での優位性を競っています。

 しかし、スマートフォンと固定電話の違いからも分かるように、たくさんの機能を持つということは、それだけ設定する項目が増えるということです。また、たくさんの機能があることは、それだけパワーのあるCPUとか多くのメモリーを使うことになり、製品の価格も上がります。

 そこで機能性を競うのでなく、また汎用のRS485とかEthernetを使わずに独自のハードウエアを使って、「簡単」「低コスト」「省配線」に的を絞る。そんな産業用ネットワークも実は存在しています。それがデバイスバス(またはセンサバス)です。

 デバイスバスは通信するデータの大きさをあらかじめ固定で決めておくことで、エンジニアリングの手間を省いています。配線についても、圧着などの工具を使用せず現場で簡単に接続できること、または電源線と信号線を1つのケーブルにまとめるなどして配線コストをできるだけ低く抑えているのが特徴です。

 デバイスバスとしては、「ASインタフェース(AS-i、アジと呼ばれる)」「ユニワイヤ(現・ユニライン)」「S-Link」「エニイワイヤ」などが知られています。この中で、オープンと呼ばれるデバイスバスはAS-iです。