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3:00p.m. 「最も優れたプレゼンテーションは…」

 各チームが何とか試作品を作製したところで、プレゼンテーションと審査に移る。ここでプログラムの最後に組まれていた対談セッションの主役である田川欣哉氏(takram design engineering代表で自身もデザインエンジニアとして活動)が到着したので、同氏も審査に加わることになった。

 プレゼンテーションのルールは3つ。フラストレーションの内容、試作品の概要と機能(フラストレーションをどう解決するのか)、試作品の作製で苦労したこと、を組み入れることである。これは、試作に取り掛かる前の段階でMcCulloch氏から説明を受けていた。このルールに従って、各チームが出来上がったばかりの試作品を紹介していく。何とか形になったという開放感からか、終始リラックスしたムードで各チームの発表が進んでいった。

 各チームの作品は、以下の通りだ。作品の名称は、各チームから特に発表があったわけではなく、便宜上付けたものである。

チーム1
「ごはんを炊く水量を正確に計測できる装置」
ごはんを炊く水量を正確に計測できる装置
プレゼン:ごはんを炊く水量を正確に目測するのは大変で、水量が多すぎた場合に捨てるのは面倒。さらに、水量を間違えるとおいしくない。それを解決するには、傾けても水量を簡単に目測できる構造の装置があればいい。水量が多い場合に簡単に水を排出できる構造も考案した。難しかった点は、アイデアが発散してしまったこと。

McCulloch氏の講評:余分な水を排出するというアイデアはすばらしい。もっと考えれば、「コメを自分でとがなくてもいい炊飯器」などのアイデアまで発展したのでは。
チーム2
「簡単にカバーに収納できる折り畳み傘」
簡単にカバーに収納できる折り畳み傘
プレゼン:折り畳み傘を使った後でカバーに収納するのは手間がかかる。折り畳む動作に連動して収納される構造が望ましい。難しかった点は、メカニズムを考えるのに時間がかかってしまったこと。

講評:実際のメカニズムを考えるのはかなり難しいと思うが、アイデアそのものはよく理解できた。短い時間でここまでの試作品を作製できたことはすばらしい。
チーム3
「触るだけで時刻が分かる腕時計」
触るだけで時刻が分かる腕時計
プレゼン:人と会っているときに腕時計を見るのは、失礼な印象を与えてしまう恐れがある。しかし、時刻は確認したい。そこで、触れるだけでだいたいの時刻が分かるような構造の腕時計を考案した。難しかった点は、細かい部分の作り込み。

講評:今回の試作品では凹んだ部分の存在によって時刻を識別させているが、次の段階では他の方法でも識別可能にするなど認識の方法を考えることになる。いろいろな可能性が感じられた。