PR

(2)IEEE802.15.4

 「IEEE802.15.4」は、IEEEが策定した短距離無線ネットワーク規格です。家電向けの無線通信規格の1つである「ZigBee」とか、プロセス・オートメーション(PA)用の無線規格である「Wireless HART」と「ISA100」で使われています(図2)。

Wireless HART アダプタ
図2●Wireless HART アダプタ
写真:スイスEndress+Hauser社

 この通信は消費電力が低いことが特徴で、バッテリにより機器を稼働できます。通信スピードは250kbpsとそれほど速くはありませんが、バッテリの寿命が数年持つことで電源の配線も不要というメリットがあります。ZigBeeは家電関係の規格として登場しましたが、この電源配線の不要という点があるため、計測分野のアプリケーションとしても採用されています。

 機器が通信できる範囲は限られるのですが、メッシュ・ネットワークにより、広域な範囲をカバーすることで、大きな工場でも使うことができるようになっています。ただ、この規格ではローミングに対応できないので、移動機器には使われていません。

(3)IEEE 802.15.1

 「IEEE802.15.1」は、デジタル機器向けの近距離無線通信規格の1つである「Bluetooth」の規格のことです。Bluetoothの最新規格は2009年に発表されたバージョン4.0ですが、今のところまだバージョン2.1までが普及しています。

 Bluetoothはオーディオ製品などに多く使用されています。Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)によると、2013年の単年度で25億台のBluetooth機器の出荷が見込まれているということですから、産業用の機器の出荷台数に比べて、はるかに多い台数となっています。しかし、民生用での採用はともかく、工場で使われる機器にBluetoothを使ったという話はあまり多く聞きません。

 バージョン4.0の規格が普及し、より電力の消費を抑えることができるようになると、WSAN(Wireless Sensor And Actuator)のアプリケーションへの導入が進んでくるでしょう。