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図1 QBotixのデモンストレーション場
●図1 QBotixのデモンストレーション場
カリフォルニア州Menlo Parkにある
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図2 QBotixのパネルを動かすロボット
図2 QBotixのパネルを動かすロボット
自動で移動し、パネルの向きを調整して回る
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 ロボットによって一つひとつの太陽光発電パネルの向きを変えて、発電効率を上げるユニークなメガソーラーが米国(カリフォルニア州2カ所/アリゾナ州1カ所)で稼働している。

 この太陽光追尾システムは、2010年に設立された米国のベンチャー企業QBotixが開発したもので、ロボットがレールに沿って走り、各架台の軸を横方向と縦方向に調整して太陽の方向に向かせる(図1、図2)。40分ごとにロボットがレールを1周し、すべてのパネルの方向を調整する。1つのシステムで200架台まで対応可能。架台には5~6枚のパネルを設置できる。

GPS搭載で太陽の位置を把握

 ロボットには、GPS(全地球測位システム)が組み込まれていて、時間と位置から太陽の方向を計算して、天候に関わらずパネルの向きを変える。ただし、台風の時は風の抵抗を減らすために水平に、雪の日は積もらないように急傾斜にするようインターネット経由でロボットに指示できる。信頼性を高めるため、1つのシステムでロボットが2台稼働し、交代で巡回してパネルを調整する。

 ロボットはパネルの向きを調整しているだけではなく、パネルの発電量、パネルが受けている風の力など、各パネルの情報も収集している。ロボットは、無線でインターネットに接続し、クラウド上にデータを保存する。ロボットが人の代わりに巡回するので、メンテナンス費用を抑えることができる。

 また、発電量のデータからパネルの故障が分かるので、早期に故障を発見しロスを最小限に食い止めることができる利点もある。