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B2C企業を支えてきたB2B企業が弱体化

 今まで日本のB2C企業を支えてきたB2B企業は、日本のB2C企業が弱くなって設備や部品を買わなくなると、当然売り先を海外のB2C企業に求めるようになります。これも自然な流れであり否定するものではありませんが、日本ブランドを頂点とする構造的な強みが失われるということが起こるのは避けられないでしょう。

 最近になって超円高が一息ついて、輸出が好調になってきました。確かに製造業にとっては超円安からの脱却はよい面も多いでしょう。しかし日本企業は為替相場の影響を受けにくい構造に移行してきていますし、それだけで国内の製造業が元通りにならないでしょう。また、日本から新興国に移っていったB2Cビジネスの穴を埋める新しいこれまでにない製品やサービスといったB2Cビジネスがほとんど生まれていないという構造は変わりません。

 明治以降、日本の主力産業は、繊維、造船、鉄鋼から、自動車や家電へと移り変わってきましたが、B2Cビジネスに関しては、自動車と家電よりも新しいものづくり産業やITビジネスがなかなか日本からは生まれていません。これを円安のだめだといい切ることは私にはできません。

 「Google Glass」もTesla Motors社も「Facebook」も「Instagram」も「Groupon」も米国発です。日本から今までにない新しいビジネスが生まれないことが、これからの大きな問題ではないでしょうか。