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技術はビジネス構築のために利用

 国産検索エンジンは、正に「よいものは売れる」という考え方を象徴していると思います。それに比べて、Googleのビジネスは検索エンジンをコア・コンピタンスを生み出す核にはしていますが、それ自体でビジネスをしているのではなく、インターネット上の広告代理店というマネタイズするビジネスをしっかりと構築しているところが国産検索エンジンと決定的に違うところです

 Googleにとって、「Android OS」、Google Glass、35米ドルで発売中のHDMIスティック「Chromecast」なども全て同社の広告代理店ビジネスを支える要素に他なりません。

 Googleは技術をその有力な力にしていますが、技術そのものを売るのではなく、ビジネスの要素としてうまく利用しています。言い換えれば、ビジネス全体をデザインし、必要なデバイスやサービスを開発して広告代理店としての収入に繋がるような仕掛けを創り上げているのです。

 大阪でベンチャーを起業したある米国人が「技術はマーケティングを最新のものにする重要な要素です」と言っていたのが私には印象的でしたが、これもGoogleのビジネスのデザイン方法と呼応するように感じます。

 つまり「よい技術は売れる」ではなく、ビジネスを構築するためによい技術をうまく利用するという、似ていて非なる考え方だと思うのです。ものづくりの技術を担う側の「よいものは売れる」神話と同じところに根ざしている問題がさらに状況を悪くしています。