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新しい流れをつくる「場」を作ろう

 以上述べてきたように、B2Bビジネスだけではなく、消費者との直接の接点を持つB2Cビジネスを諦めず、「よいものは売れる」感覚から脱却して事業全体のグランド・デザインを描くことが、これからの日本には不可欠になっていくと思います。そして、こういった考え方でスピード感を持って行動できる、自律的に動ける自立したプロフェッショナルとしての人を育てることが、長い目で見ると日本企業をよい方向に変えて行くのではないかと考えています。

 野中郁次郎一橋大学名誉教授が日本経済新聞の記事で次のように述べています。

「現場の変化する状況に応じて先手を打つには、前線の兵士が個々の戦闘の持つ戦略的な位置付けや意味を理解し、全体の方針に沿って判断、行動できるよう訓練されていなければならない。つまり、現場の兵士がすべてリーダーとなっていなければならないのだ」
「知識創造の過程こそがイノベーション(革新)であり、企業が競争優位性を高めるには、知識創造を不断に続ける必要がある。それには組織に動的な関係性が生じる「場」があるかどうかがカギであり、場を作り出すリーダーが欠かせない」
(以上、2013年8月15日付 日本経済新聞 朝刊「「知的機動力」生かす経営を」より)

 企業の中に広く新しいイノベーションを興せる「場」と場を作り出す「リーダー」が必要なのですが、今の日本企業にはなかなか難しい問題なのかも知れません。しかし、このリーダーの育成と企業の中に様々な情報や多様な考え方を議論する場の形成がこれからは欠かせなくなってきているのではないでしょうか。