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WebRTCのロゴ
WebRTCのロゴ

 最近、シリコンバレーではWebブラウザでリアルタイム通信を実現させる「WebRTC」(WebRTCのWebサイト)の話題をよく耳にする。WebRTCは、特定のプラグインやクライアント・ソフトウエアを使わないで、動画会議や音声チャットなどの双方向通信を実現することを目指している。その実態はJavaScriptのプログラムなので、WebRTCはHTML5の技術群の一つとなっている。

 WebRTCを採用したアプリも増えている。仮想動画会議のBistriや、音声通話のZingayaなどだ。WebRTC関連の統計をトラックするWebサイトWebRTC Stats(WebRTC StatsのWebサイト)によると、2013年3月時点のWeb動画通話の13%はWebRTCを採用していたという。市場調査会社のDisruptive Analysis社は2013年末に8億7500万台の端末がWebRTCに対応し、その数は2016年末までに39億台に膨らむと見込んでいる。

Vidyo社はSVC技術をオープンソース化

 インターネット仮想動画会議技術を手がけているVidyo社は、ビデオ符号化(SVC:scalable video coding)拡張機能「VP9コーデック」の開発に参加し、Google社が進めるWebRTCクライアント・オープン・ソース・プロジェクトの一つとして自社技術を提供することで、ビデオ体験を向上させることに貢献すると発表している(発表資料)。SVCは、インターネットの接続状況に応じて動画ウィンドウの大きさを変えることができ、最適な表示サイズで動画会議に参加できるという。このSVC対応のVP9符号化技術はWebRTCのオープソース・クライアント・ソフトウエアに入る予定だ。

 Vidyo社によると、VP9プロジェクトに参加する大きな理由は、WebRTCの支援にあるとしている。同社は特にビジネス利用でWebRTCに期待しているという。「Webブラウザさえあれば動画会議ができるようになれば、ユーザーが店舗内にある製品を見ていることが分かると、製品担当者がユーザーに動画会議を持ちかけて、その場で会議を始められる」(同社)。ブラウザ対応のテレビも増えているので、テレビCM中でもこうした動画会議が可能になるという。

 AT&T社でも2013年1月の開発者会議では、WebRTCを積極的に支援することを表明しており、WebRTCの業界での立場も向上しているようだ。