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 ここまで21世紀考を20回続けてきた。今回から、少し視点を変えたい。実は、自動車は21世紀考で取り上げるべき最右翼である。20世紀という時代を作り、21世紀を切り拓いている。

 それにも関わらず、第8回でエコカーの本命は軽量化だと割り込ませた以外、21世紀考では避けてきた。避けた理由は思い入れが大きく1回では終わりそうもないからである。そこで、今回から「自動車考」と改めて自動車が切り拓く21世紀を考えていこう。自動車に視点を据えた21世紀考だと思って見ていただければ幸いである。

 まずは、「いつかはクラウン」の崩壊である。「カローラ」「コロナ」「クラウン」という自動車のヒエラルキーの崩壊であり、それは憧れの自動車から実用の自動車への変遷という見方で捉えることができる。自動車文化のある意味での成熟化という捉え方である。

 それはそれとして、別な見方をすることが本コラムの意義である。ここでは、電子制御化によるマッチョの崩壊という視点で論じよう。その意味では、クラウンを前に出すよりは、自動車の高馬力神話の崩壊と言った方が良いかもしれない。