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 「Scania社がなぜあれほど好業績なのか、我々にも理解しがたい。あれはマジックだ」(本誌2012年9月号特集1「あらゆる製品がモジュール化する」pp.30-55より)。かつて、独Volkswagen社の研究開発担当専務取締役にこう言わしめた、スウェーデンの商用車メーカー、Scania社。その日本法人のトップがついに本誌に登場しました。スカニアジャパン代表取締役のヨハン ルンデンさんです。同社の好業績の裏には徹底したモジュール化があるとされますが、ルンデンさんが本号の羅針盤でその神髄を明かしてくれました。日本のメディアではほとんど報じられていない貴重な内容となっています。

 実は、ルンデンさんのインタビューは、本号の特集1「モジュール化、成功の条件」の取材活動の中で実現したものです。企画・担当したのは高野記者。冒頭のVolkswagen社のコメントが載っている特集も含めて、これまでモジュール化に関する記事を多数執筆してきた「専門家」です。「成功の条件」は、そんな高野記者だからこそ挑めた難テーマ。Scania社やマツダなどモジュール化の先進企業の取材を通して、高野記者が導き出した成功の条件は3つあります。詳しくは本誌を見ていただくとして、それを着実に実行すれば、Scania社のように2桁と高い売上高営業利益率も夢ではないかもしれません。

 ところで、皆さんは「EPEAT」をご存じでしょうか。米国で運用されている環境評価ツールのことで、特に政府機関や公共団体においてはパソコンやモニタを購入する際のグリーン調達基準となっています。このEPEATが今後、日本の製造業に大きな影響を及ぼすかもしれないのです。本号特集2「環境指標の国際標準目指す『EPEAT』に備えよ」で、早めのチェックをおススメします。

 そして、9月号からお届けしてきた集中連載「シェール革命の真実」は、本号で最終回です。今回のテーマは「エコカーは消えるのか」。担当した高田デスクは、「技術開発戦略を根本から見直す必要が出てくるかもしれない」と過激な発言をしています。何をどう見直せばよいのか――。こちらも、どうぞ早めのチェックを。

 最後に、新しいコラムを1つご紹介します。ものづくり塾R&Dコースの「美崎栄一郎のヒットの謎解き」です。執筆を担当する美崎さんは、花王で洗剤「アタック」などの開発に携わった技術者で、現在はビジネス書作家兼商品開発コンサルタントとして活躍しています。そんな美崎さんが毎号巷のヒット商品を取り上げ、売れている理由を「着想」「技術」「事業」の3つの観点から分析していきます。本コラムを企画した池松記者は、誌面作りに従来の本誌にはないアイデアを持ち込みました。手前味噌で恐縮ですが、内容もデザインも出色の出来栄えです。さて、第1回目のヒット商品は、お父さんの心を捉えて離さない、世界最小のラジコンヘリ。なるほど、納得の謎解きでした。