ストレスと住環境の相関から快適制御を
この考えを進めて、快適を追求するためにHEMSが扱うべきと同社が考えるのが、住宅全体の環境である。温度や湿度、採光・照明、通風などが含まれる。各ユーザーのその時々の状況に応じて、最適な環境を提供する。例えば就寝時や起床時に、照明の明るさや色を変える。
さらに発展させて、ユーザーの状況を生体情報レベルから把握し、快適な環境づくりにつなげようともしている。これには、使い捨ての「ウエアラブル・センサ」を使う(冒頭の写真、関連記事3)。湿布のように体に貼り付けて、心拍数や体表温度、体位、ストレス、睡眠状態か否かなどを送信し、端末などに表示する。これは3社合同のブースで実演していた。
ユーザーの生体情報はHEMSで共有する。例えば、あるユーザーがストレスを感じているといった生体情報と、そのときの温度や湿度などの環境データを蓄積すれば、蓄積データの解析から自然と快適な住環境を提供することができる。また、見守りサービスへの応用も可能だ。同社は、同システムの2014年度内の運用を目指している。