日本の電子産業、特に大手エレクトロ二クス・メーカーの衰退に歯止めがかからない。電子産業の生産額は2000年の約26兆円をピークに急減。この10年でほぼ半減した。業績悪化の結果、大手メーカーは構造改革の名の下に事業規模を縮小している。
日本の経済成長を支えてきた電子産業は、なぜ、ここまでの事態に陥ったのか。電子立国の再興に光はあるのか。
元・日経エレクトロニクス編集長で技術ジャーナリストの西村吉雄氏が、政策・経済のマクロ動向、産業史、電子技術の変遷などの多面的な視点で、凋落の本当の原因を解き明かしていく。
技術ジャーナリスト
