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 プロジェクトを推進するには地域住民の参加が不可欠――。米国ハワイ州にあるマウイ島のスマートグリッド・プロジェクトを推進する日立製作所の担当者は、こう説明する。スマートシティー(環境配慮型都市)を実現する場合、いかに住民を参加させるかは大きなポイントである。マウイのプロジェクトでは、とりわけ、その重要性が高い。

 マウイ島のスマートグリッド・プロジェクトでは、電気自動車(EV)を徹底活用することを念頭に置いている(図1)。最終的にはEVに搭載されているバッテリーを統合管理して、「仮想発電所」を構成することを目指している。そのためには、EVをできる限り広範囲に浸透させたい。

図1 マウイ島ではEVを利用したスマートグリッド構築のプロジェクトが進められている
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 そこでプロジェクト推進者は、プロジェクトの立ち上げに際して、著名なハワイアンのミュージシャンを招き、EV充電ステーションの1カ所でキックオフイベントを開催するなど、住民を巻き込んでコミュニティを作ることに腐心している。CEMS(地域エネルギー管理システム)などのプロジェクトでも住民の行動を促す必要があるが、マウイ島ではひときわ積極的に地域住民に訴えかけ、プロジェクトの推進に挑んでいる。