PR

 12月号は久しぶりにスペシャル・レポートをお届けします。タイトルは「11月7日 ホンダ寄居工場 本格稼働」です。同工場は「日本で最後の、新設の完成車工場」かと囁かれ、同社の中では代表取締役社長の伊東孝紳氏が「生産技術の進化を担う工場」と、いわゆるマザー工場と位置付けています。2013年11月7日、多くのメディアを呼んで、その寄居工場のお披露目会がありました。

 日経ものづくり編集部から参加したのは、近岡記者と高田デスクの2人。正直、私は2人の記事を読んで驚きました。何かと制約の多いお披露目会当日の取材だけで、これほど充実した記事が書けるのか、と。近岡記者と高田デスク、渾身の解説記事は、スペシャルの名に恥じない仕上がり。ホンダ寄居工場の全貌がつまびらかになります。

 「燃えやすいから、昔はよく事故が起きてね、それで廃業する加工メーカーもあったんだよ」。これは、私が20年くらい前に取材先の方からお聞きした話です。ベテラン技術者の方はピンと来ているかもしれませんね。そう、実はこれ、マグネシウムのことなんです。「燃えやすい」だけではなく「加工しにくい」「高い」といった弱点も相まって、実用金属中で最軽量という圧倒的な優位性を持ちながら期待ほどは使われてきませんでした。しかしここに来て、これら弱点を克服する技術にメドが付き始めました。自動車や携帯機器をはじめ多くの製品分野で軽量化要求がより一層厳しくなる中、そろそろマグネシウムの選択を真剣に考えてもいい時期かもしれません。詳しくは、吉田記者がまとめた特集1「ついに目覚める 最後の軽量金属Mg」でお確かめ下さい。

 ガラリと変わって特集2「成熟産業でもヒット商品はつくれる」は、本誌ではあまり馴染みのない、洋食器を手掛ける鳴海製陶が主役です。実は、同社が手掛ける「OSORO」と呼ぶ、新しい器のブランドは世界各国であまたの賞に輝いています。直近では、アジアで最も影響力のあるデザインを表彰する「Design for Asia Award 2013」で「Grand Award(大賞)」を受賞しました。これほどまでにOSOROが高く評価される裏には、クリエイティブディレクターとしてプロジェクト全体を率いた田子学氏と、プロジェクト責任者として参画した橋口寛氏の存在があります。

 両氏は、単に商品の形状や色だけではなく、プロジェクトの在り方や商品のコンセプト、ユーザー体験に至るまでのあらゆることがデザインの対象と考えます。どうすれば、ヒット商品を作れるのか――。OSOROプロジェクトを成功に導いた両氏が自ら筆を取り、ヒットの理由を解き明かします。

 最後にお知らせを1つ。「ものづくり塾・設計コース」が、本号から「まさかのトラブル 要チェック!中国メーカーの品質」に衣替えしました。文字通り、中国メーカー製品/部品の危うい品質に迫ります。著者は、本誌で「中国的秘密 日本的秘策」「中国的低価格部品選定指南」など中国関連コラムを何度も執筆していただいている遠藤健治氏。これまで多くの反響を呼んできた、氏の実体験に基づく解説が本号から復活します。どうぞ、お楽しみに。