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ウエアラブル機器が追い風に

 ここにきて、ジェスチャー入力には普及のキッカケになりそうな追い風も吹いている。それは、身につけて利用するウエアラブル機器の開発が活発になっていることだ。ウエアラブル機器は小型で画面表示にも限界があり、従来のキーボードやタッチパネル操作のような入力手段を実装しにくい。ジェスチャー入力をはじめとするNUI技術の利用が本格化する可能性を秘めている。

 Leap社も、ヘッドマウント・ディスプレイなどのウエアラブル機器での応用を模索している。Buckwald氏がHoltz氏とともにジェスチャー入力技術の開発を始めたのは、2006~2007年のことだ。パソコン上で3次元モデリングソフトを扱う際に、マウスやキーボードによる操作にフラストレーションを感じたことが開発の大きな理由だったという。

 「モノを作る人間の指の動きはとても優れている。だが、コンピューターの入力手段はバイナリー(ゼロイチ)が基本なので、それを実現できていなかった。例えば、リアルの世界で人間が缶を持ち上げる動作はとても簡単だが、それをコンピューターで定量化するには複雑な処理が必要だ。リアルの世界での物理的な体験をコンピューター上で実現するには、ジェスチャー入力が適している」

 このキッカケから7年ほどの開発期間を経て、Leap社のジェスチャー入力技術は世に登場した。ジェスチャー入力をはじめとするNUI技術は、実は古くから研究開発では多くの知見が蓄積されている分野でもある。ウエアラブル機器という追い風が吹く次世代のUI技術の開発では、ジェスチャー入力を核にSF映画の世界さながらのあっと驚くさまざまな提案が今後も続きそうだ。

Leap社のジェスチャー入力技術に対応したアプリケーション・ソフトウエアを紹介するデモ映像