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ファウンドリはインタフェースを公開する

 設計と製造の間で仕事を受け渡すためのインタフェースは、同一企業内の分業なら企業独自のものでいい。インタフェースを他社に公開する必要もない。

 しかしファウンドリは、そうはいかない。なるべく多数の設計会社から製造を受注する、これはファウンドリのビジネスモデルの根幹だ。だからファウンドリは設計会社に対して、インタフェースを公開する。それが魅力的なインタフェースであれば、たくさんの設計会社がそのファウンドリに集まってくる。

 たくさんの設計会社が特定ファウンドリのインタフェースにしたがって設計するようになると、そのインタフェースは事実上の標準(de facto standard)となる。

 提案したインタフェースが事実上の標準となったファウンドリには、顧客が集中する。装置の稼働率が上がり、装置を速やかに償却できる。そうなれば新しい装置が買える。そのファウンドリの製造技術は他社に先がけて進歩する。そうすると顧客の設計会社は、ますますそのファウンドリに集中する。

 勝ち組が勝ちやすくなる構造、勝ち組が独占してしまう構造が、ここにも見られる。本連載第4回で紹介した「ネットワーク外部性」が、半導体における設計と製造の分業にも造り付けられている。