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 ソニーがWP8搭載スマホを投入するとのうわさは、2013年の時点で既に、EMS/ODM企業の集中する台湾や中国の市場で、何度か浮かんでは消えていた。その後、2014年の元旦をはさんで欧米メディアを中心に、ソニーが同社のパソコン「VAIO」のブランドでWP8搭載スマホを2014年の年央にも発売することを決めたとの報道が同時多発的に出た。

 こうした中、ソニーのWP8スマホについて、生産にまで踏み込んで伝えたのが調査会社Digitimes Researchだ。2014年1月6日に公表したレポートで、ソニーがWP8スマホ1~2機種の開発と生産を台湾Compal Communications社(華宝通信)に委託することを決めたと指摘。発注規模は1モデル当たり数十万台とした。一方で、ソニー自身はAndroid搭載のXperiaや、米Mozilla社のOS「Firefox」搭載スマホの開発に専念するとの見方を示した。

 レポートはさらに、ソニーがWP8搭載スマホを発売することで期待できる、Microsoft社、ソニー双方のメリットについての分析も展開している。うちMicrosoft社については、携帯電話事業を傘下に収めたフィンランドNokia社が日本市場に事実上参入できていない現状下、日本で絶大な人気を誇るソニーと組むことが、日本のスマホ市場を攻略する大きな足がかりになるとした。一方、ソニー側のメリットについては、Microsoft社の影響力を借りて、米国のスマホ市場への浸透を図れることを挙げている。

 ソニーがWP8スマホの開発と生産を委託するとして名前の挙がったCompal Communications社は、Nokia社の「Lumia 625」や「同520」で、WP8スマホの生産実績を残している。また、ソニーも同社に対し「Xperia L」の生産を委託しているものと見られる。

 Xperiaシリーズの生産については、台湾Arima Communications社(華冠通信)も「Xperia C」「同E」、さらにソニーが2014年1月に発表したばかりの「同E1」の生産を手がけていると目される。台湾の業界筋は、ソニーがWP8搭載スマホの生産委託でCompal Communications社を選んだのは、LumiaにおけるWP8搭載スマホの開発・生産実績を買ったためだと見る。