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 2014年、中国のLED照明産業はさらなる拡大期に突入する。これまで中国のLED照明産業は欧米市場への製品輸出がメインだったが、新興国市場への輸出拡大に向けた動きが本格化し始めた。国内市場では、これまでけん引してきた政府による公共事業に加えて、13億人超の人口を抱える巨大な一般家庭向けの販売がついに花開く。これらの期待感が国内外で強まっている。

 2013年には世界的な景気の持ち直しを背景に国内外の企業による投資が活発になり、中国国内でLED照明の流通チャネルがかなりの勢いで広がった。北京や上海、広州といった1級都市では、既に一般のスーパーマーケットの棚に製品が並ぶまでにLED照明の普及が進んだ。

中国でも、大手スーパーマーケットの棚にLED照明が並ぶようになった

 この2年ほどでLED照明の単価も大きく低下している。2012年の年初に比較的良品のLED電球(3W)の単価は、明るさが210lmで20元(1元=17円換算で340円)だった。これが2013年6月には、明るさが270lmの製品で10元(同170円)程度に単価が下がった。その後も、価格は下落傾向にある。

 流通チャネルの整備や価格低下によって、少し前まで当分先と見られていた一般家庭への導入が本格化するとの見方が強まっている。屋外や商業施設、公共施設を中心に進んできた中国におけるLED照明の普及は、「一般家庭ヘの浸透」という新たな局面を迎えた。

 中国のLED照明産業をけん引する業界団体「CSA(China Solid State Lighting Alliance、国家半導体照明工程研究開発と産業連盟)」は、2013年に設立10周年を迎えた。同年11月10~12日には、それを記念する年次総会「China SSL 2013(10th China International Forum on Solid State Lighting、第10回中国半導体照明展および半導体照明フォーラム)」が開催された。

 総会には、中国の科学技術庁に当たる科学技術部 副部長の曹健林氏や同部国際協力司 司長の靳暁明氏、広東省 科学技術庁 副庁長の葉景図氏といった政府、地方自治体の要人に加え、ロシア科学院 副院長のZhores Alferov氏、米University of California, Santa Barbara校(UCSB) 教授の中村修二氏など多くの業界の著名人が出席した。総会の議論では、市場拡大で盛り上がる中国国内のLED照明分野の現状と2014年以降の方向性が鮮明になった。