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 儲かっているビジネスにはこうした儲かる仕組みがビジネスモデルにうまく内包されています。単に商品としての「よいもの」を作っているだけでは、多くの場合ビジネスはうまく回ってくれません。儲かる仕組みがビジネスには非常に大事になるのです。

 米Google社は検索エンジンの技術を提供していますが、それは集客のための仕組みであり、Google社の儲けの源泉はインターネット上の広告代理店であることは有名です(関連記事)。一時日本の産官学連携でGoogle社を超える検索エンジンを開発するプロジェクトがありましたが、単にGoogke社を超える検索エンジンを開発したとしてもビジネスの成功は望めません。ビジネスモデルに儲けの仕組みを組み込む必要があるのです。日本がかつて進めた産官学連携の検索エンジン開発プロジェクトではこの仕組みが抜け落ちていたのです。

 こうした例は枚挙にいとまがありません。もう少し見てみましょう。

 私は料理が好きで料理のヒントを得るために国内最大のレシピサイトであるクックパッドをときどき利用します。

 クックパッドでは無料でレシピを閲覧できますが、無料会員になると使い勝手が向上し、さらに月に数百円の会費を払って有料会員になると閲覧数などの人気順に人気のあるレシピを探せるなどのサービスが利用できるようになります。

 このように無料会員を幅広く集め、その中からお金を払ってくれる有料会員が生まれるという仕組みです。さらにクックパッドでは食材を生産する企業の商品を使ったレシピを提供するなどのマーケティングの支援を事業として行っています。もちろん人気のあるサイトを利用した広告事業からの収入もあるでしょう。これは一つの理想的なネット事業の形だと思います。利用者に価値を提供しながら、あちこちに儲かる仕組みを用意して儲けにうまく繋いでいるからです。