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有機EL照明は、新提案が相次ぐ

 有機EL照明関連では、東芝ライテックの展示が関心を集めた。同社が有機EL照明器具を2014年4月に発売する計画が明らかになったからだ。ブースの多くを有機LE照明器具の展示に割いていた。

 有機EL照明は、薄形の器具デザインが可能なため、点灯時には壁面のアクセントとなり、消灯時には器具の存在感を感じさせないという特徴を備えている。東芝ライテックも、この特徴に沿って「空間に溶け込む照明」、「人に寄り添うあかり」をコンセプトに掲げた。

東芝ライテックは、「空間に溶け込む照明」「人に寄り添うあかり」を有機EL照明のコンセプトに掲げる。一般的なLED照明と同様の寿命4万時間(光束維持率70%)を実現した。(写真:Granage LLP)
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 同社が発売する有機EL照明はセミオーダー品の4製品だ。半埋め込み型ブラケットを2製品、天井壁面兼用型と直付型アッパーライトのブラケットを1製品ずつ用意した。一般的なLED照明と同等の4万時間(光束維持率70%のとき)の寿命を実現させた。4製品すべての消費電力は2Wで、寿命は4万時間、色温度は3250Kである。価格は3万円台。4製品の合計で年間4800台の販売を目指す。

 三菱電機は、E26口金の電球用ソケットに取り付けられる有機EL照明を出展した。有機ELパネルの寸法は、16cm角で厚さは8mm。これまで有機EL照明は取り替え型の製品ではないとの見方が強かったが、電球用ソケットに取り付けられれば、現状の照明の置き換え需要を期待できる。ただし、価格面に課題があり、今のところ発売は未定時期だという。

左と中央は三菱電機の展示。参考出展したE26口金対応の有機EL照明(左)。有機ELパネルを使った天井照明(中央)。右は、パナソニックが出展した超高効率有機ELパネル、超薄型有機ELパネル、フレキシブル有機ELパネル。(写真:Granage LLP)
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 このほか、パナソニックは、100lm/Wと超高効率の有機ELパネルや、厚さ0.5mmの超薄型有機ELパネル、厚さ0.4mmのフレキシブル有機ELパネルなど次世代製品の技術展示をした。

 屋内照明では有機EL照明の新提案が目立ったものの、屋外照明は2020年の東京五輪の招致成功でLED照明の市場拡大に期待が集まっている。今後、最も成長が期待できる分野として多くの来場者の関心をひきつけた。

 例えば、岩崎電気は既存の器具をそのまま活用できるLED照明を出展した。名称は「LEDioc LEDライトバルブ」。既に設置済みの一般的な防犯灯や街路灯に取り付けることが可能だ。器具を丸ごと取り替える場合に比べて設置コストが半額程度で済むなどの利点がある。

 こうした製品が増えれば、屋外照明のLED化はさらに進んでいくだろう。このように屋外照明は五輪需要の後押しもあり、新規設置用照明から、既存照明のLED化対応に向け、企業側でもラインナップの充実を計っている。

 2014年、屋内照明はさらなるシステム化と差異化が進み、また、有機EL照明器具の家庭向け商品の台頭など次の一歩を模索する転換点の年になる。屋内に比べて一歩送れていた屋外照明の分野は、今後本格的な普及期を迎えることになりそうだ。