リアル言えない大事
目次
-
社長になれない人
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #080
最近、社長になる人となれない人が分かるようになってしまった。嫌な話だが聞いてほしい。ここで言う「なれない」の意味は、なりたくてもなれない人のことで、だから、断わっておくが、なりたいと念じている人は読まないでほしい。読むとがっかりするからだ。結論から言うと、社長になりたいと口に出したり、あるいはそう思…
-
天敵が最適
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #079
ガラス瓶メーカーだと聞いていたのに、お伺いして驚いた。何と、ペットボトルのシェアもトップなのである。元々、ビールや焼酎のガラス瓶メーカーの老舗なのに、である。ガラス瓶のシェアがトップなのは分かる。だが、ペットボトルもトップとはどうしてか。ガラス瓶もペットボトルも両方なんて、一体、どうしてそうなるのか…
-
比べてどうする
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #078
何かと、会社の規模を気にする人は多い。中には、規模の大小で付き合い方と言うか、応対の度合いを決めているような人もいる。規模とは、事業での売り上げや従業員数、工場や支店の数など、要するに会社の売り上げや組織・構造の大きさ、いわゆる事業規模のことである。
-
おごる者は久しい
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #077
平家物語に、「驕れる者は久しからず」という有名な一節がある。地位や財力を鼻にかけて驕(おご)り高ぶる者は、自身を永く保つことなど、できるはずはないという教えである。それは現代でも同じこと。職位や権限をひけらかして、実力はないのに驕り高ぶる者に、決して良いことはないのである。しかし、同じおごりでも「奢…
-
新3М
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #076
回のタイトル「3M」は有名な素材メーカーのことではない。ムダ・ムリ・ムラの頭文字の“M”であり、生産工程や作業効率の障害になるセオリー(理論・学説)のことだ。そして私は新しい「M」を考えた。そのMの意味は、夢多(ムタ)・夢利(ムリ)・夢楽(ムラク)のMであり、「新3M」と呼んでいただきたいのである。
-
口火を切る勇気
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #075
口火とは、爆薬やガス器具などに点火する時に使う、最初の火のことである。口と言う言葉には物事の初めの部分という意味もあるから、まさに最初の火である。転じて口火を切るというのは、物事を他に先駆けて行うことや、きっかけを作ることだったり、会議の席で最初に意見を言ったりすることだ。
-
あがりポストで嬉しいか
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #074
官僚や大企業には「あがりポスト」と言われるポスト(部署・職位・地位)がある。まだその上の部署や職位・地位があるのに、見かけはトップを極めたように見える、言い換えれば名誉職みたいなものだ。それは政治の世界にもあり、総理大臣になれない(なれなかった)有力者が最後に就任するポストであり、よく言われるのが(…
-
足元に小判がある
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #073
おかしいと思うほど、多くの企業は自社の潜在能力に気付いていない。それは、滑稽に見えることもあるくらいで、言い換えれば、足元の小判が見えないのである。昔の人は上手いことを言う。貴重なものを与えたり見せたりしたとき、その価値が分からないことを猫に小判、そう言ったのである。確かに、猫に小判を見せても、その…
-
ワープな開発
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #072
開発に携わる者として、開発速度と言うかそのスピードが、超の付くほど高速になっていると感じるときがある。それは、時空も超えるワープと言ってもいいほどで、常識をはるかに超えた次元で新事業や新商品、それに伴う技術・ノウハウの開発が、光の速さを超えて進んでいるように見えるのだ。
-
集団的コトナカレ
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #071
9月いっぱいで、クール・ビズが終わったそうだ。私はクール・ビズをしないので関係ないが、クール・ビズが終わってうれしい人、案外、多いのではあるまいか。「やっとネクタイを着けることができてうれしい」、そんな声を聞くのである。
-
何かあったら社長のセイだ
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #070
イとは、漢字で書くと「所為」のことである。上の人が言ったことや決めたことが理由になったり原因になったりすることを言う。例えば、「誰かの所為にしてばかり」とか、「歳の所為か疲れるようだ」といったように使う。あまり、他人のセイにしてばかりではいけないが、会社の中で何か上手く行かないとき、それは全部社長の…
-
抜け目
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #069
私は抜け目がない奴は嫌いだ。自己中心で自分の利益を優先し、そこのところだけ手を抜かない奴は、大嫌いだ。元々、抜け目の意味は、文字通り、抜けたところであり、手抜かり、気の配り方の足りないことである。。要するに、少々、間抜け、もっと言えばトンマなことを言う。だが、その抜け目がない奴は、自分の利益に関係す…
-
小金持ちがケンカする
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #068
よく、金持ち喧嘩(ケンカ)せずと言う。確かにそうだが、同じ金持ちでも、小金持ちはケンカするのではないかと思う。私はそのような場面を数多く見てきたし、そのような小金持ちの特性と言うか性質と言うか、その共通項を知っているのだ。
-
女郎屋の亭主になっていないか
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #067
私は口が悪い。いや、不穏当な発言が多い、かもしれぬ。それを承知で今回は書いている。昔、女郎屋(じょろうや)というのがあった。お女郎さん(おじょろうさん)という女性を住まわせ、客を取らせたのである。
-
産学官で頑張ろう
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #066
開発のお手伝いをしていると、つくづく、開発とは総合力だと思う。それが企業なら、社内の様々な部署にある経営資源を発掘して見いだし、それらを最大限に活用し、いかにして成果に結びつけるかという、その総合力が大事なことである。
-
感動エネルギー
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #065
開発とは、ニーズに対応することである。顧客は何が欲しいのか、それが分かれば開発の90%は終わったようなものだ。顧客の欲しいモノやコトが分れば、後はそれを創るだけのことである。その際、顧客が何でそのようなモノやコトが欲しいのだろうかと、少しばかりの疑問と言うか、その本質を明らかにすることも大事なことで…
-
八方美人は八方塞がる
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #064
誰にでも好かれようとする女性を八方美人と言うことがある。それは、女性だけではなく男性も同じで、男女共通の心情である。 時々、この八方美人的とも言える開発プロジェクトに出会う時があるのだが、よくない結果になることが多いので、要注意だ。言うまでもなく、開発とは新事業や新商品を創造することである。いかに多…
-
チンケな優越感
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #063
余計なお世話かもしれないが、ある程度有名になった人やお金持ちが、「チンケ」と言うしかない事件に巻き込まれ、結果、人生が変わる事があると思うのである。どうでもいいと言われるかもしれないが、そのような事に誰もが巻き込まれる可能性があるし、そもそも、人間にはそのような心根があると思う。だから、自戒の念も込…
-
立ち呑み7倍の戦略
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #062
たまに、駅のホームにある立ち呑み屋さんで時間をつぶすことがある。本当にたまに、である。こう書くと、たまにではなく、しょっちゅうだと思われるかも知れないが、そういうことだ。(笑)
-
残心
“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #061
残心(ざんしん)とは、日本の武道や芸道において使われる言葉である。私は剣道をしていたので、この言葉を知っているし、よく使ったものだ。相手の面を打った(他に小手や胴、突きなどを打突すること)後、それで終わることなく気を抜かないことである。