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 毎日、企業を回っていると企業にも個性というか特徴というか、実に様々なカラーがあるものだと思う。それは、その企業の玄関を入ってすぐに分かるもので、大別すれば明るいか暗いか、そのどちらかだ。別に、照明が明るいとか暗いということではなく、その企業の雰囲気とも言える。

 明るいと感じる企業は、社員の方々に活気があり、多分業績も好調なのだろう。明るいことに加えて、爽やかさえ感じる企業もあり、次に行くのが楽しみになる。暗い企業は社員に活気がなく、まるで梅雨時の曇り空のようにジメジメしている。業績もよくない感じで、こちらの気分も沈んでしまう。

 企業の雰囲気で業績の好不調が決まるわけでもないだろうが、雰囲気というものは、企業の経営に大きく影響することは間違いない。暗く湿った職場では、前向きになるはずはなく、当然アイデアなどが出るわけはない。経営者が「アイデアを出せ」「新事業や新商品を開発せよ」とハッパを掛けても、職場の雰囲気がジメジメしていては始まらない。

イラスト:ニシハラダイタロウ
イラスト:ニシハラダイタロウ
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 このようなとき、私はいつも「三上(さんじょう)」の話を思い出す。三上とは、企業を元気にする、とても大事なキーワードなのだ。

 三上は、三つの上と言う意味で、説明すると、「馬上(ばじょう・馬の上)」、「枕上(ちんじょう・枕の上)」、「厠上(しじょう・かわや、トイレの上)」のことで、次の三つの上に居る状態を言う。

 馬上とは馬に跨(またが)り、ゆらゆらとしている状態(現代ならドライブだろうか)で、枕上とは枕の上でウトウトしていること、そして厠(し)上とは、トイレの中で身も心も解放されている状態のことである。いずれも、心身ともにリラックスしている状態だ。