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 アジア最大級のIT製品見本市「COMPUTEX TAIPEI 2014」が2014年6月3~7日まで台湾台北で開催された。日経テクノロジーオンラインでもこの展示会の様子を詳しくレポートしているが、地元台湾系の業者が発表したウエアラブル端末関連の製品やサービスが注目を集めた(COMPUTEX TAIPEI 2014)。

 ASUSTeK Computer社(華碩)と並ぶ台湾の2大パソコン(PC)ブランドである台湾Acer社(宏碁)は今回、同社初となるウエアラブル端末「Liquid Leap」を発表した(関連記事12)。タッチ機能対応の1型ディスプレーを搭載するリストバンド型端末で、OSにはAndroid 4.4を採用。歩数計、消費カロリー、睡眠サイクルなどを計測・記録する機能を備えており、フィットネスでの利用を想定している。同社が2014年第3四半期に投入を予定すると見られる新型スマートフォン(スマホ)「Liquid Jade」とBluetoothで連動する。同社は具体的な発売日や価格を公表していないが、台湾の市場や業界ではLiquid Leap単体での販売はせず、スマホとのセット販売にするのではないかとの見方が強いようだ。

 IC設計大手の台湾MediaTek社(聯発科)は、ウエアラブル端末の開発を容易にするプラットフォーム「LinkIt」を発表した(関連記事)。メモリーやMPUなどを統合したチップと開発ソフトをセット販売するもの。端末メーカーは、これを使えば開発時間の短縮とコストの圧縮が期待できるとしており、廉価なウエアラブル端末普及の起爆剤になると期待する声も挙がっている。

 一方、Acer社やMediaTek社とともに台湾のエレクトロニクス産業の成長を牽引しているEMS(電子機器受託製造サービス)/ODM(Original Design Manufacturer)に目を転じてみると、ウエアラブル端末についてはこれといった目立つ動きがないということを当コラムでも今年3月(「Android Wearと台湾EMSの存在証明」)に書いた。それから3カ月が経過した現在も、盛り上がる気配がない。最大の理由は、台湾系EMS/ODMが主力としてきたノートPCや携帯電話のように、通年で数千万台、スマホであれば1億台というような数量の受注を、ウエアラブル端末では現状、期待できないことが、台湾系業者の意欲をかき立てないということにあるようだ。

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