
御堀直嗣の注目新車インプレッション
目次
-
飛躍的に高級になったトヨタの新型「アルファード」「ヴェルファイア」
上級ミニバンであるトヨタ自動車の「アルファード」に試乗した。アルファードには、「ヴェルファイア」という兄弟車があり、いずれもパワーユニットの違いによって大きくは3種類に分けられる。
-
新しいPorsche車の基準感じさせる「マカン」、タイヤ性能を生かし切る走り
Porsche社「マカン」は同社として2台目のSUVだ。とはいえ、よりスポーティーで、舗装路を走る醍醐味をより高めたクロスオーバー的なクルマといえるだろう。
-
ダイハツ「ムーヴ」、ゆとりあるエンジン性能ながら電動化ではやや遅れ
ダイハツ工業の「ムーヴ」は、スズキの「ワゴンR」と双璧をなす、軽ハイトワゴンの人気車種である。今回の全面改良により、6世代目に至ったが、近年の軽自動車の進歩は目覚ましい。2モデル前の4世代目でかなり車体剛性の高いしっかり走るクルマとなり、前型では静粛性が向上し、より上質な乗り心地になった印象をまだ覚…
-
Aston Martin社「Vanquish」、V12エンジンのパワーを受け止めるアルミ車体
英国のAston Martin社といえば、映画「007シリーズ」で何度もボンドカーとなっていることで、知る人も多いのではないか。今回試乗したのは、クーペボディーで2人乗りのGT(Grand Touring car)となる「Vanquish」である。
-
スポーツカー「レクサスRCF」、高速走行時でも安定性確保 CFRPで車体を軽く
「LEXUS RCF」は、同ブランドの新型スポーツクーペ「RC」を基に、エンジン、シャシー、空力部品などに専用装備や先進技術を採り入れた、プレミアムスポーツカーである。価格は、953~1030万円となる。
-
独創的なデザインの新型「アルト」、新プラットフォームで軽やかな走り
スズキの軽自動車「アルト」が全面改良した。新型は8世代目となり、その目玉は、前型の「アルトエコ」に比べ60kg軽くした新開発プラットフォームを含む軽量化にある。また、デザイン面でも独創性が光る。
-
安全装備の充実に加え、乗り心地も改善したVolvo社「V40」
スウェーデンVolvo社でもっとも小型の「V40」は、日本の道路環境に程よい大きさと、価格の身近さによって、日本におけるVolvo車の販売の半数以上を占める人気車種に成長した。その人気を受け、2015年モデルではかなりの改善を受けた。
-
新型「レガシィ」、意のままに操れる「B4」と熟成不足の「アウトバック」
富士重工業の「レガシィ」が、レオーネの後継として登場したのは1989年のことだった。それから25年を経て、6世代目へフルモデルチェンジをした。個人的には、2世代目レガシィに14年も乗っていたので、思い入れのある車種でもある。
-
Peugeot社「308」が初の全面改良、先代より小さくなったハッチバックは活気ある走り
フランスPeugeot社の「308」が、初の全面改良をした。というのも、このクラスは、1932年の「301」以来、「302」「303」…「306」「307」というように、全面改良するごとに車名末尾の数字が増えてきた経緯がある。そして今回、308という車名のままで、最初の全面改良が行われたのであった。
-
高級車にはモーターが似合う、メルセデスベンツ初のPHEV「S 550 PLUG-IN HYBRID long」
Daimler社のメルセデスベンツ「Sクラス」は、全面改良に際し「最高の自動車」を目指して開発され、2013年に日本へ導入された。そして1年余りを経て、「S 550 long」に、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「S 550 PLUG-IN HYBRID long」が追加となった。
-
BMW社の「2シリーズアクティブツアラー」、仕上げに注文あるがFF車でも駆け抜ける歓び
「2シリーズアクティブツアラー」は、BMWブランドとして初めてとなるFF車ということで、これまでFR車のBMWを愛好してきた人は眉をひそかめるかもしれない。しかし、MINIでBMWは2001年からずっとFF車を扱ってきているのであり、BMWグループとして年間200万台の販売実績をつくることで、駆けぬ…
-
MINIに5ドア・5人乗り仕様が登場、乗り降りしやすく、直進性も向上
BMW社のMINIブランドは、SUVの「クロスオーバー」で、MINIとして初めて4ドアを登場させた。3ドアハッチバックに比べ一回り車体が大きくなったが、やはり4ドアの利便性は高く日本で人気を博している。
-
Volkswagen社のEV第1弾「e-up!」、ガソリン車の2倍以上のトルクで機敏に走る
2014年10月に発表、そして2015年2月から正式受注するドイツVolkswagen社の電気自動車、「e-up!(イー・アップ)」に試乗した。
-
カー・オブ・ザ・イヤー受賞のマツダ「デミオ」を徹底試乗、際立つガソリン車の完成度
「2014‐15日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したのは、マツダ「デミオ」である。5ナンバーのハッチバック車として魅力あるデザインと、質の高さ、1.5Lの小排気量ディーゼルターボエンジンの採用などが、受賞理由となっている。
-
2.0Lターボ初搭載のトヨタ「レクサスNX」、上級車として望みたいこと
「レクサスNX」は、トヨタ自動車「ハリアー」をベースに開発された、レクサスブランドの新しいSUVだ。一回り大きな先代の「レクサスRX」は国内ではハリアーとして売られていたが、現行車ではRXが専用車となりハリアーは国内専用車となっている。今度は、その新型ハリアーをベースとしてNXが誕生した。
-
BMW 社の「X4」、クーペ形状のSUVでも安定感と駆け抜ける喜びを実現
BMWの「X4」は、「X3」を基にしたクーペ版といえるクルマだ。3シリーズのクーペ版を4シリーズと言うのと同様の車種構成である。
-
ISGの搭載でモーターで加速をアシストする「ワゴンR」、燃費は32.4km/Lに
スズキの軽ハイトワゴンである「ワゴンR」は2012年9月の全面改良後、毎年のように燃費性能を向上させている。
-
Daimler社の新型「Cクラス」、部分自動運転など「Sクラス」の機能を継承した小さな高級車
4世代目となるドイツDaimler社Mercedes-Benzブランドの新型「Cクラス」は、俊敏な運転感覚と、部分自動運転技術が売りである。
-
ダイハツの2代目「コペン」、軽自動車を感じさせない走り
2世代目となる新型コペンは、その名前こそCOPENと言い初代と同じだが、初代が「Compact Open」から取った名であったのに対し、新型は、「Community of Open car Life」の意味を持たせている。
-
富士重工業「レヴォーグ」、1.6LターボとBilsteinダンパーの組み合わせに好感
富士重工業の「レヴォーグ」は、日本のユーザーのために専用開発したという同社渾身の1台であると試乗後に実感した。特に、クランクシャフト以外はほぼ新設計したという排気量1.6Lの直噴ターボエンジンと、ドイツBilsteinブランドのダンパーを装備した「GT-S」の車種にその成果を感じた。