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 遺伝子情報の解析サービスに参入する企業が増えてきました。遺伝子情報は特に取り扱いに注意を要する個人情報であり、どのように情報の漏洩を防ぐかがポイントになります。

 そこで、データを秘匿したまま解析できる暗号技術「秘密計算」に注目が集まっています。データ処理を実行するコンピュータにも、暗号化されていない“裸の”個人情報を与えずに済むため、データの漏洩や不適切な利用を防ぐことができるのです。

 2014年に入って、米国やデンマークなどで相次いで開催された秘密計算に関するワークショップには、世界中から研究者が集まり、活発な議論が繰り広げられたといいます(日経エレクトロニクスの関連記事)。

 秘密計算はコスト高になるため、まずは遺伝子解析などの情報安全にコストをかけられる分野で利用が始まりそうです。その後、秘密計算は、どこまで身近な分野にまで広がるでしょうか。

 例えば、秘密計算を使ったスマートフォン向けのアプリケーションの試作例があります。相手に値を見せることなく、全体の平均値を求めるものです。職場で上司の評価の平均値を求めたり、飲み会でこれまでに付き合った人数の平均値を求めたりする用途が考えられます。ひょっとすると秘密計算は、エンターテインメント用途から広がるかもしれません。

 なお日経エレクトロニクスでは、政府の「パーソナルデータに関する検討会」の議論などを踏まえたセミナー「パーソナルデータ利活用に向けた課題と解決策」を開催予定です。