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 花王で「アタック」や「レイシャス」などの開発に携わった美崎栄一郎氏が、特定の商品がヒットした理由をひも解いていく連載「ヒットの謎解き」。雑誌『日経ものづくり』との連動企画で、Web版では雑誌に盛り込めなかったこぼれ話などを掲載していく。第7回のテーマは、ジェイアール東日本企画(本社東京、以下JR東日本企画)が電車内や駅の構内(エキナカ)、駅周辺の通路などで展開しているデジタルサイネージだ。

 本連載の雑誌版(有料会員向けPDF購入)では、JR東日本企画が展開しているデジタルサイネージがヒットを飛ばしていることを紹介しました。例えば、品川駅の自由通路に設置しているデジタルサイネージ(65型ディスプレーを44枚使用)では、たった1カ月で最大5000万円も稼いでいるそうです。雑誌版ではそんなデジタルサイネージが、広告媒体としていかに効率が高いかについて説明しました。ここでは、少し視点をずらして、デジタルサイネージと設置場所(見る人の状況)との関係性を見てゆきたいと思います。これが分かると、身の回りにある他の広告を分析したり改善点を想像したりできるようになりますよ。

JR品川駅の自由通路
JR品川駅の自由通路
その光景は圧巻! 人通りが非常に多いので、広告効果は抜群です。

 JR東日本企画がデジタルサイネージでヒットを飛ばした理由の1つに、設置場所の特性をデジタルサイネージの構成にきちんと生かしている点が挙げられます。設置場所の特性とは、「広告を見る人の状況」とも言い換えられます。