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現実世界に触れられるのはハードだけ

 参考になる2つめのポイントは、「ハードは『ソフトではできないことをやる道具』としてとらえること」にあります。ストリートビューのパノラマ写真を撮影するためにGoogle社が開発した「ストリートビューカー」などは、この好例です。

 雑誌版でも取り上げましたが、ストリートビューカーはルーフに様々な方角を向いた複数のカメラを搭載した乗用車。GPSから得られる自動車の位置、加速度センサーから得られる自動車の向きや移動距離などを基に、一定距離ごとにカメラのシャッターを自動で切ってくれます。地図上のあらゆる地点のパノラマ写真を撮ろうとした時、そこに誰(何)かが出向いて撮影をすることが不可欠です。安全に低コストで、しかも人の手間をできるだけ省くための方法をGoogle社のエンジニアたちが考え抜いた結論が、この自動シャッター機能を備えた自動車というハードだったのです。

ストリートビューカー
ストリートビューカー
自動車が通れる道であればパノラマ写真を自動で撮影できる。

 ソフトは仕事の自動化を得意としますが、一方で現実世界と接点を持つことができないというデメリットがあります。そこを補うのがハードなのです。