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 花王で「アタック」や「レイシャス」などの開発に携わった美崎栄一郎氏が、特定の商品がヒットした理由をひも解いていく連載「ヒットの謎解き」。雑誌『日経ものづくり』との連動企画で、Web版では雑誌に盛り込めなかったこぼれ話などを掲載していく。第10回(最終回)のテーマは、タニタ(本社東京)が2014年5月に発売した、iPhoneアプリケーション(アプリ)と連携できる体組成計「innerScan DUAL」(インナースキャンデュアル、以下デュアル、品番は「RD-900」と「RD-901」)だ。

iPhoneアプリと連携できる「innerScan DUAL」
iPhoneアプリと連携できる「innerScan DUAL」
ホワイトとブラックの2色がある。デザインがスタイリッシュで格好いい。

 僕は本連載の雑誌版で、体組成計が「買い替え需要の小さな製品分野である」ことに目をつけました。スマートフォン(スマホ)やパソコンなどと違って滅多に買い替えない物だということです。通常なら、買い替え需要の小さな製品分野でヒットを飛ばすのは至難の業。でも、デュアルはそれを見事にやってのけました。僕はデュアルがヒットした最大の理由は、萌え系のアニメーション・キャラクターが登場するゲームアプリなどと連携させることで、これまで体組成計に興味を持ったことのなかった層に広く訴求できたことだとみています。

連携できるアプリの1つ「ランニング応援ゲーム ねんしょう! 2+」
連携できるアプリの1つ「ランニング応援ゲーム ねんしょう! 2+」
ツンツンしたヒロインのゆうきと会話をしながらダイエットに励める。

 今回のWeb版では、そんなデュアルのビジネスモデルをもう少し解説したいと思います。実はこのビジネスモデル、僕がコンサルティングをしている企業にも紹介しているほど、幅広い分野で生かせるもの。キーワードは、ものづくり業界で近年、トレンドとなっている「共創」です。