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 近年、多くの未婚の若者は「手作り料理をしない」とか「家には包丁もまな板もない」と言われている。しかし、その一方で、休日や余暇を利用して家の補修や木工作業、電子製品の組み立てなどに熱中する、いわゆるDIY(Do It Yourself、日曜大工)好きの人は依然として少なくない。そうしたDIY好きが手作り料理にも挑戦すれば、きっと手作り料理からもDIYと同じ楽しさを見つけるに違いない。なぜなら、手作り料理も一種のDIY、しかも「栄養満点」のDIYだからだ。このサイトの読者の多くは製造業界の技術者であり、DIY好きもきっと多いはず。手作り料理をお勧めするために、今回の記事をお届けする。

DIYと手作り料理

 DIYの目的は、「楽しむ」「安く(済ませる)」「極める」ことだ。「自分で作る」という考え方を広く生活態度そのものに適応させようとする精神性をDIYと言う場合もあり、「DIY精神」とも言われる。筆者の周りには、DIY好きが少なくない。そして、近所にはDIY向けのホームセンターが多数存在している(図1)。

DO IT YOURSELFを訴える近所のホームセンター
図1●DO IT YOURSELFを訴える近所のホームセンター

 日本にやってきた時、パソコンの主流はNECの「PC-9800」シリーズからDOS/V規格のパソコンへ移りつつある頃だった。その時、秋葉原にある多数のパソコン部品ショップはとても印象に残った。現在、パソコンも安く購入できて、DIYをする人はかなり少ないと思われるが、実際はまだまだ人気があるようだ。

 秋葉原では、そのような店は依然少なくない。秋葉原で開催される「PC-DIY EXPO」は、いつも開場の2時間前には既に入場待ちの列が出てきた。現在、IT関連においては、ハードウエアのDIYから、iPhoneのアプリ開発など、いわゆるソフトウエア(コンテンツ含む)のDIYまで進化している。

 日本に深く根付いているものづくり文化は、DIYがずっと流行っている背景になると筆者は考えている。DIYの発祥地である米国では、ガレージに作業台と各種工具を備えることが多い。米Hewlett-Packard(HP)社、米Google社や米Apple社の創業者は、いずれもガレージから創業を始めた。その意味では、DIYは、ものづくりやハイテクの原点とも言える。

 一方、我々が毎日食べている食の歴史は、手作りから始まった。現在、どの住宅にもあるキッチンは、小さいな「工場」のようであり、そこでは各自のレシピに従って、さまざまな調理道具や調理機器で食材を加工して、自分の作品となる料理を作り上げることができる。手作り料理はちょっと面倒な一面もあるが、自ら作り上げる楽しさ、料理店で食べられない家庭の味を楽しめるうれしさ、原材料から作った安心感、コストの安さと、そこにはたくさんの魅力がある。いくら時代が変わっても、手作り料理から感じ取られる、新鮮さや栄養バランスの良さ、安心感、作り手の愛情といったものが消えてしまうことはないのではなかろうか。

 ところで、我々の毎日の元気、一生の健康を支える食は、現在、どんな状況にあるのだろうか。DIYをする人はどんな食事を取っているのだろうか。