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 日本時間2014年9月10日未明、米Apple社が新型の「iPhone」を発表した。4.7型の「iPhone 6」と、5.5型の「iPhone 6 Plus」である。この原稿を書いている9月12日、日本では午後4時から移動通信キャリアやApple Store、大手家電量販店などで両機の予約受付が開始される。9月19日の発売開始に向け、iPhone 6/6 Plusを巡る報道や消費者の動きは加熱していくことだろう。

 一方、筆者が暮らす中国において、iPhone 6/6Plusを巡る報道や消費者の言論は、熱いとも言えるし、さめているとも言える。熱い、さめている、いずれの原因も、中国が今回、発売第1陣の国・地域から再び漏れたことによるものである。

 Apple社は2012年モデルの「iPhone 5」まで、発売第1陣の米国や日本から数カ月遅れで中国での発売を開始してきた。このため、中国では消費者から「Appleは中国を軽視している」との反発が起こっていたのだが、2013年に発表した「iPhone 5s」と「iPhone 5c」で初めて、中国を発売第1陣の国・地域に入れた。さらに米国での発表会の翌日に、世界で3都市のみで開いた製品発表会の開催地として東京、ベルリンとともに北京を選んだ。また、Apple社が価格を抑えたiPhone 5cの投入を決めたのは、中位機種から入門機を求める巨大な消費者層を抱える中国市場を多分に意識したものだと言われた。Apple社のこれらの配慮に、中国の消費者も多いに溜飲を下げたのである。

 ところが今回、中国はわずか1年で、第1陣の国・地域から再び外れた。直後から、中国のメディアやネットでは、その理由を巡ってさまざまな憶測や議論が飛び交っている。うちネットでは、「中国を軽視したAppleの愚行」「Appleを中国から叩き出せ。そして国産のXiaomi(小米)やHuawei(華為)を買え」という熱くなって感情的な意見をぶちまける人が多数を占めるが、一方で「中国で売らないなら注目する必要もない」というさめた意見もある。