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 本コラムを愛読頂いている読者から、「どんなコンサルティング案件が多いのか」「コンサルティングのためにどのような情報収集が重要なのか」といった質問を頂くことがある。即答しにくいご質問も多く、きちんと回答できているか不安に感じることも少なくない。

 そもそも調査会社とは何か、コンサルティング会社とは何か、という根本的なことからご説明する必要があるかもしれない。そんな風に筆者は感じている。厳密な定義があるわけではないが、筆者が所属する「IHSグローバル」という調査会社をご理解いただく狙いも兼ねて、筆者なりのとらえ方をご紹介したい。

 本稿では「調査会社」と「コンサルティング会社」という言葉を意図的に使い分けている。調査会社がコンサルティング業務を行うことはあるし、コンサルティング会社にも調査業務は求められる。両者を区別することに違和感を持つ方もおられるだろうが、両者は別物だという感覚を筆者は持っている。まずはこの点からご説明したい。

 「調査会社」は、最初に自らの得意分野を定義(限定)し、多くの場合は調査結果をレポートにまとめて不特定多数の顧客に有償で提供する。調査会社がテーマや内容を決めて作成する汎用性の高いレポートもあれば、特定顧客からの依頼に基づくカスタム・レポートもある。いずれにせよ、得意分野で調査活動を継続し、その分野の豊富な情報を蓄積することで、データベースを構築することが調査会社にとっての肝だ。データベースは調査会社の「資産」に他ならず、カバー領域が広ければ広いほど、また内容が深ければ深いほど、その価値は高くなる。